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第10回 新規事業研究会 夏季セミナー
グランドテーマ
<ナノテクノロジー最前線>

■ 開催日: 平成14年8月29日(木)〜 8月30日(金)
■ 会 場: 東京工業大学(大岡山)百年記念館 フェライトホール
■ 主 催: 新規事業研究会
■ 協 賛: (社)高分子学会、(社) 繊維学会、東工大国際高分子基礎研究センター、
       東工大液晶コンソーシアム、マテリアルライフ学会、科学技術懇話会、
       科学技術者フォーラム、(社) TAMA産業活性化協会

第1日【8月29日(木)】 テーマ:ソフトマテリアル・ナノテクノロジー
09:00〜受付開始
09:30〜09:40開会の辞:実行委員長 渡辺 順次(東京工業大学 工学部 高分子工学科 教授)
09:40〜11:00基調講演:「ナノテクノロジーの基本概念と産業への期待」
     (独立行政法人)産業技術総合研究所 ナノテクノロジー研究部門長 横山 浩 氏
11:00〜12:00講演2:「マイクロチップによる化学実験」
     東京大学大学院 工学系研究科 応用化学専攻 教授 北森 武彦 氏
12:00〜12:45昼食
12:45〜13:45講演3:「液晶ナノ構造でレーザ発振」」
     東京工業大学大学院 理工学研究科 教授 竹添 秀男 氏
13:45〜14:45講演4:「構造色−生物はナノテクノロジーの宝庫−」
     東京工業大学 工学部 高分子工学科 教授 渡辺 順次 氏
14:45〜15:00休憩
15:00〜16:00講演5:「リビングラジカル重合で表面を改質する」
     京都大学 化学研究所 有機材料化学研究部門 教授 福田 猛 氏
16:00〜17:00講演6:「ITのための微粒子添加型フォトニクスポリマーの新展開」
     慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 教授 小池 康博 氏
     科学技術振興事業団 ERATOプロジェクトグループリーダー 多加谷 明広 氏
17:15〜19:00参加者交流会 於 講演会場フェライトホール
第2日【8月30日(金)】 テーマ:カーボン・ナノテクノロジー
09:00〜受付開始
09:15〜10:30講演7:「ナノテクが拓く燃料電池・水素エネルギー社会の未来とあるべき政策の方向性」
     慶応義塾大学大学院 政策メディア研究科 助教授 金谷 年展 氏
10:30〜11:45講演8:「ダイヤモンドを中心とした炭素系ナノ材料研究動向と今後の展開」
     (独立行政法人)産業技術総合研究所 新炭素系材料開発センター
             総括研究員、ダイヤモンド半導体チーム長 大串 秀世 氏
11:45〜12:30昼食
12:30〜13:10講演9:「合成ダイヤモンドによるナノ世界への挑戦」
     株式会社 ニコン 顧問 池田 英生 氏
13:10〜14:25講演10:「ナノダイヤモンド砥粒の微細加工への応用」
     金沢大学 工学部 物質工学専攻 材料プロセス工学講座 教授 黒部 利次 氏
14:25〜15:40講演11:「ナノメーターサイズ金属酸化物の湿式合成」
     近畿大学 理工学部 応用化学科 無機材料化学講座 教授 伊藤 征司郎 氏
15:40〜15:50休憩
15:50〜17:05講演12:「高分子ナノスフェアを用いたエイズワクチン」
    鹿児島大学大学院 理工学研究科 ナノ構造先端材料工学専攻 教授 明石 満 氏
17:05〜17:15閉会の辞 新規事業研究会 副会長 藤村 忠正

講 演 要 旨 及び 講 師 略 歴
基調講演

横山 浩 講師


横山講師
【演題】「ナノテクノロジーの基本概念と産業への期待」
【現職】(独立行政法人)産業技術総合研究所 ナノテクノロジー研究部門長
【講演要旨】
  液晶、高分子、エマルジョン、コロイド、生体など、有機分子が主役となって、柔らかな秩序を持つ構造を形作っている物質系は少なくない。これらは工業的にも極めて重要な位置を占めており、さまざまな物質プロセスの基となったり、あるいは液晶のようにそれ自身がハイテク産業の中心として活用されているものもある。ナノテクノロジーの対象として、これらのソフトマテリアルを見たとき、そこにどのようなチャレンジとブレークスルーの可能性が見えてくるだろうか。自己組織、ボトムアップはナノテクのキーワードの一つであるが、ハードな自己組織とソフトな自己組織は厳格に区別して考える必要があるだろう。
 ナノテクノロジーでは、要素が小さくなる一方で、これまでの技術のパラダイムである〃高精度なパーツの複合によるシステム構成〃から、揺らぎや精度の限界を許すような柔軟な融通性に富んだ物質システムへのパラダイムへの転換が、不可避的に求められるはずである。生体を頂点とするソフトマテリアルはその中心である
【略歴】
1979年 東京工業大学大学院 電子物理工学修了、工業技術院電子技術総合研究所 研究員
1987年 AT&T Bell Laboratories 客員研究員
1992年 電総研 分子物性研究室長
1996年 東京理科大学 基礎工学部 客員教授
1999年 科学技術振興事業団 創造科学技術 横山液晶微界面プロジェクト総括責任者
2001年 産業技術総合研究所 ナノテクノロジー研究部門長
【専門】液晶物性および応用、有機超薄膜および分子エレクトロニクス、走査プローブ顕微鏡
【受賞】
市村学術賞(平成8年)、科学技術庁長官賞(平成10年)、通産大臣賞(平成12年)
【活動】
国際液晶学会理事、応用物理学会理事、日本液晶学会理事、Japanese Journal of Applied Physics 編集委員長,Molecular Crystal & Liquid Crystal誌編集委員、IOPP Nanotechnology編集委員など
【加入学会】
日本物理学会、応用物理学会、日本液晶学会、国際液晶学会、米国物理学会、米国化学会
講演2

北森 武彦 講師


北森講師
【演題】「マイクロチップによる化学実験
【現職】東京大学大学院 工学系研究科 応用化学専攻 教授
【講演要旨】
  微細加工技術を利用して化学装置を半導体集積回路のようなマイクロチップ上に集積、微細化する技術が、近年急速な勢いで発展している。この化学装置の集積化により、従来の装置に比べ桁違いの並列処理・高速処理・自動化・廃棄物低減などの革新的進展が化学にもたらされると期待されている。このような小型化装置は、Micro-Total-Analysis-System(μ-TAS), Lab-on-a-chip, Micro-Reactor, Integrated-Chemistryなどと呼ばれている。化学系・機械工学系・ 電子工学系など分野の幅広い研究者が、この分野の進展に貢献しおり、国際会議・国際シンポジウムも頻繁に開催されている。国内においても、化学・機械工学・電子工学などの学会において特別なシンポジウムが開催されていると同時にこれら異分野の研究者の定期的な学術交流の機会として「化学とマイクロシステム研究会」という研究会が年2回開催されている。米国を中心とした欧米の大半の研究者は、DNAの高速分析を指向したマイクロ電気泳動チップやDNAアレイチップに偏っている傾向ががある。これに対し、日本においては、より一般的な化学操作を目指した流体制御・反応制御などのマイクロチップお利用する傾向にあり、世界的に見て独自の地位を固めつつある。本講演においては、当研究室が進めている「集積化学実験室」という研究プロジェクトの成果を中心に、研究の現状・将来の展望について紹介する。。
【略歴】
1980年 東京大学教養学部基礎科学科卒業(物理・数学コース)
     (株)日立製作所エネルギー研究所研究員
1989年 東京大学助手(工学部)
1980年 東京大学講師
1997年 東京大学助教授
1998年 (財)神奈川科学技術アカデミー プロジェクトリーダー兼任
1998年 東京大学教授、現在に至る。
講演3

竹添 秀男 講師


竹添講師
【演題】「液晶ナノ構造でレーザ発振」
【現職】東京工業大学大学院 理工学研究科 教授
【講演要旨】
  キラル分子を含む液晶物質はさまざまならせん構造を発生する。その周期は可視光域にあるものが多く、1次元のフォトニック構造を自発的に形成するものとして興味深い。我々はコレステリック液晶に染料を添加した系で光励起によるレーザ発振に成功した。らせん構造の周期は温度で変化するので容易に発振波長を制御することが出来る。高分子コレステリック液晶でも同様なデバイスが可能である。講演では発振の原理、実験結果、今後の応用展開について議論する。
【略歴】
1970年 東京教育大学理学部物理学科卒業
1975年 東京教育大学大学院理学研究科博士課程(物理学専攻)修了(理博)
1975年 日本学術振興会奨励研究員
1976年 東京工業大学工学部有機材料工学科助手
1979〜1981年 Univ. of Wisconsin 化学科客員研究員
1986年 東京工業大学工学部有機材料工学科助教授
1991年 東京工業大学工学部有機材料工学科教授
1999年 東京工業大学 大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻教授、現在に至る
講演4

渡辺 順次 講師


【演題】「構造色−生物はナノテクノロジーの宝庫−」
【現職】東京工業大学 工学部 高分子工学科 教授
【講演要旨】
  生物は、時折怪しげなほど美しい発色を示す。モルフォ蝶に代表される蝶の麟粉、玉虫の羽、魚の体表に見られる鮮やかな色、孔雀の羽の美しい色等々、我々の身近に多彩に展開している。これらの発色は構造色と呼ばれ、光の波長オーダーの周期構造が生み出す回折光であったり、散乱光によるものであり、まさにナノテクノロジーの産物である。本講演では、構造色に起因するナノ構造の詳細を示すとともに、その構造がいかに創成されたきたか、生物のナノテクノロジーの妙味について解説する。
【略歴】
1977年 東京工業大学 大学院 理工学研究科博士課程 化学工学科専攻 修了
1977年 東京工業大学 工学部 高分子工学科 助手
1981〜1982年 米国デューク大学博士研究員
1984年 同上
1987年 東京工業大学 工学部 高分子工学科 助教授
1992年〜1995年 京都大学 化学研究所 客員助教授および教授併任
1994年 東京工業大学 工学部 高分子工学科 教授現在に至る
 [専門]
1. 生体高分子の構造・物性
 生体高分子のコンフォメーション、生体高分子の相転移挙動、
 生体組織構造の解明とその機能
2. 液晶高分子の構造・物性
 液晶構造に及ぼす高分子効果、高分子特性を利用した強誘電,反強誘電液晶の分子設計、
 液晶場を利用した光学材料及び構造材料の設計、液晶の対称性の制御と機能化
講演5

福田 猛 講師


福田講師
【演題】「リビングラジカル重合で表面を改質する」
【現職】京都大学 化学研究所 有機材料化学研究部門 教授     
【講演要旨】
  ラジカル重合の簡便・汎用性とリビング重合の制御性を併せ持つリビングラジカル重合は、有力かつ強力な新しい表面改質法として注目される。この方法により有機、無機、あるいは金属固体の表面に、長さが揃い、化学構造も明確な高分子を任意の密度で生やす(グラフトする)ことが可能である。本講では、ナノテクノロジー分野における本法の可能性を述べる。
【略歴】
1967年京都大学工学部卒、京都大学大学院工学研究科博士課程修了、京都大学化学研究所助手、助教授を経て現職。
講演6

小池 康博 講師


小池講師

多加谷明広 講師

多加谷講師
【演題】「ITのための微粒子添加型フォトニクスポリマーの新展開」
【小池講師】 慶應義塾大学 理工学部 物理情報工学科 教授
【多加谷講師】科学技術振興事業団
       ERATOプロジェクトグループリーダー 多加谷 明広 氏
【講演要旨】
  Information Technology (IT)を支える多くの光学デバイスのキーマテリアルとして、フォトニクスポリマーが用いられている。従来のこれらのフォトニクスポリマーにおいては、第一に透明性が重要視され、「光を散乱させる異物の混入はデバイスの特性を劣化させる」と考えられていた。そこで我々は粒子添加型フォトニクスポリマーを提案し、液晶用バックライトへ応用した。その結果、従来の透明バックライトの約2倍の明るさを持つ光散乱型バックライトの実現に成功し、ノートパソコン等の携帯型情報端末の低消費電力化、薄型化に大きく貢献することができた。このように一見非常識に思われる微粒子添加型フォトニクスポリマーの提案とその可能性について紹介する。
【略歴(小池講師)】
1982年 慶應義塾大学理工学部大学院博士課程修了
1983年 慶應義塾大学理工学部 助手
1988年 慶應義塾大学理工学部 専任講師
1989年〜1990年 米国ベル研究所研究員
1992年 慶應義塾大学理工学部 助教授
1997年 慶應義塾大学理工学部 教授
[専門]
高速伝送ポリマー光ファイバーをはじめとするフォトニクスポリマー

【略歴(多加谷講師)】
1993年 慶應義塾大学大学院理工学研究科物質科学専攻修士課程修了
1996年 同 博士課程修了(工学博士)
1996年 ヘキスト インダストリー株式会社 (先端材料技術研究所 研究員)
1997年 財団法人 神奈川科学技術アカデミー 光科学重点研究室 研究員
1999年 慶応義塾大学理工学部 助手
講演7

金谷 年展 講師


金谷講師
【演題】「ナノテクが拓く燃料電池・水素エネルギー社会の未来と
     あるべき政策の方向性」
【現職】慶応義塾大学大学院 政策メディア研究科 助教授
【講演要旨】
   ナノテクノロジーはバイオ、IT、環境エネルギ−などのあるゆる分野の産業を変革するコア技術として注目されているが、その中でも来るべき燃料電池、水素エネルギー社会における役割は大きい。
 本講では、燃料電池、水素エネルギー技術の最新動向と未来展望を述べたうえで、カーボンナノチューブやフラーレンといったナノテクがどのように寄与するのか、それらの現在の国内外の動向と将来のポテンシャルについて述べていく。
 さらに、これらに関した行政の施策状況や今後の方向性を解説したうえで、ナノテクが拓く燃料電池、水素エネルギー社会の実現に向けたあるべき政策についてもふれる。
 加えて、最近話題の地方自治体の新戦略としてのエネルギー・環境特区の動向についても言及していく。
【略歴】
1990年 東北大学大学院理学研究科博士課程終了、理学博士
    (株)富士総合研究所入社、同社主事研究員の後、(株)プラクシス代表取締役
     社長として健康・環境・エネルギー問題に関するリサーチャー、アジェンダ
     セッター(戦略構築家)、コンサルタントをつとめる。
1994年4月〜2002年3月 青森県立大学 健康科学部 助教授
2002年6月 慶応義塾大学助教授
【専門】
生活者重視社会、循環型社会、地域資源活用型社会に向けた社会システム研究に従事。

講演8

大串 秀世 講師


大串講師
【演題】「ダイヤモンドを中心とした炭素系ナノ材料研究動向と
    今後の展開」
【現職】産業技術総合研究所 新炭素系材料開発センター総括研究員
【講演要旨】
  カーボンナノチューブに代表される炭素系ナノ材料の研究動向と今後の展開について、現在動いてい経済産業省、文部科学省のプロジェクトを中心に紹介する。特に、講演者の専門であるダイヤモンドに焦点をあてたい。
【略歴】
1968年 大阪大学大学院基礎工学研究科物性物理学専攻修士課程修了
1986年 工学博士(東京大学)

 1968年に電気試験所(旧電総所、現独立法人産業技術総合研究所)に入所以来、結晶半導体、アモルファス半導体の電荷輸送現象に関する研究に従事する。この間、半導体中の不純物や欠陥による深い電子状態の測定技術の開発とこれによる半導体中の深い準位に関する物理現象の解明を行った。
 これらの研究の中から、昭和59年 電総研の研究業績賞、平成2年度市村学術賞功績賞、平成12年度工業技術院長賞、平成13年度文部科学大臣賞(研究功績者)を受賞する。
 平成5年年から現在までは、研究グループのリーダーとして、電子デバイス用材料としてのダイヤモンド半導体薄膜の合成とその電子デバイス化プロセスの研究・開発に従事している。
講演9

池田 英生 講師


池田講師
【演題】「合成ダイヤモンドによるナノ世界への挑戦」
【現職】株式会社 ニコン 顧問
【講演要旨】
 物質の超微粒子、分子・原子レベルでその構造を制御することにより生まれる機能・特性から、次世代のキーとなる要素技術への道が期待されている。また、21世紀の産業技術分野全般に革新的進展をもたらしえるキーテクノロジーである「ナノテクノロジー」の基盤となるものとして、ナノマテリアル技術を捉える必要がある。この視点から、ナノダイヤモンド技術について、ナノ微粒子の視点から見直すことが重要と考える。
 我々は、ロシアの大学グループが、長年に亘って研究開発してきたナノダイヤモンドの応用に注目した。爆射法で得られたダイヤモンドに独自の後処理を施し、表面が活性化された超微粒化に成功した。
 この製法に起因される表面基本特性と、その応用の可能性が示唆された部分を、産学連携の下で、具体化を指向している一部について事例を踏まえ報告する。
【略歴】
1961年 金沢大学理学部数学科卆、1962年:同専攻科修了 日本光学工業(株)入社
1962年〜1971年 研究開発職(光学理論設計・評価)
1971年〜1982年 研究開発管理職(光学薄膜、薄膜デバイス)
1982年〜1990年 開発部GM(ゼネラルマネジャー)
1990年〜1995年 特許部GM/知的財産部GM
1995年〜1999年 知的財産本部長(取締役)
1999年〜2001年 カンパニーサポートセンター(技術4本部統轄)長(常務取締役)
2001年〜 (株)ニコン顧問、(株)仙台ニコン常勤監査役
外部との関わり
1962年〜1982年 応用物理学会、光学懇話会
1970年〜1976年 光学懇話会常任幹事、レンズ設計法委員会幹事
1983年〜現在 精密工学会、産学協同協議会幹事
1978〜1983年、1986〜1992年、1994〜1998年 新技術開発事業団委託開発等の主・担当
(現:科学振興事業団)
講演10

黒部 利次 講師


黒部講師
【演題】「ナノダイヤモンド砥粒の微細加工への応用」
【現職】金沢大学 工学部 物質工学専攻 材料プロセス工学講座 教授
【講演要旨】
  最近,機械・電子機器が超高性能化・高機能化するに伴って,微細加工技術の一層の高度化とナノ領域に係る加工技術の開発が緊要の課題となっている.ナノダイヤは,極限の寸法を有するツールであり在来の工具の概念を超えた特性を有している.ここでは,ナノダイヤを中心としてナノ領域に関する未踏加工技術の開発動向と将来展望について概説する。
【略歴】
1961年 金沢大学理学部物理学科卒業
1965年 金沢大学大学院理学研究科修士課程修了
1965年 金沢大学工学部 助手
1971年 金沢大学工学部 講師
1975年 金沢大学工学部 助教授
1983年 金沢大学工学部 教授
講演11

伊藤征司郎 講師


伊藤講師
【演題】「ナノメーターサイズ金属酸化物の湿式合成」
【現職】近畿大学 理工学部 応用化学科 教授
【講演要旨】
  金属、半導体、金属酸化物などのナノ粒子合成は、ナノテクノロジーの根幹をなす分野で、多くの合成法が提案されている。また、これらの粒子のゾルを用いてパターン印刷したり、さらに粒子の配列構造を制御したりする技術も発達してきており、これらを利用した機能化の研究も行われている。 ここでは、われわれがこれまでに行ってきた、金属のアセチルアセトナトキレート錯体や酢酸塩のアルコール(−水)溶液にNaOHのアルコール(−水)溶液を加えて、沸点の温度で加熱還流して加水分解する方法で、粒子径が数nm〜数十nmの結晶性金属酸化物を直接低温合成する方法を中心に紹介する。
【略歴】
1967年 近畿大学理工学部応用化学科卒業
1969年 近畿大学大学院化学研究科修士課程修了
1969年 近畿大学理工学部 助手
1978年 近畿大学理工学部 講師
1981年〜1982年 米国Washington Univ. 博士研究員
1985年 近畿大学理工学部 助教授
1992年 近畿大学理工学部 教授)
講演12

明石 満 講師

明石講師
【演題】「高分子ナノスフェアを用いたエイズワクチン」
【現職】鹿児島大学大学院 理工学研究科 ナノ構造先端材料工学専攻 教授
【講演要旨】
  高分子系の秩序化を駆動力とし、親水性マクロモノマ−と疎水性モノマ−のラジカル共重合により、親水性のグラフト鎖を表面に持つ高分子微粒子が得られる。この独自に開発したコア-コロナ型高分子ナノスフェアに、糖認識たんぱく質(レクチン)を固定化することによって極めて効率よくエイズウイルスを捕捉することに成功した。
さらに、これを免疫原としてエイズワクチン完成へチャレンジしている。マウスレベルでは明らかな効果が認められている。
【略歴】
1972年 大阪大学工学部応用化学科(石油化学コース)卒業
1978年 大阪大学大学院工学研究科博士課程石油化学専攻修了 工学博士
1978〜1979年 国立衛生研究所 (NIH)(アメリカ合衆国) 博士研究員
1979〜1980年 博士研究員 ウォータールー大学(カナダ)
1981〜1984年 鹿児島大学工学部応用化学科助手
1982年 ルンド大学客員講師(スウェーデン)
1984年 鹿児島大学工学部応用化学科助教授
1989年 鹿児島大学工学部応用化学科教授
1991年 鹿児島大学工学部応用化学工学科教授
2001年 (株)BMTハイブリッド 社外取締役
2002年 鹿児島大学 大学院理工学研究科 ナノ構造先端材料工学専攻 教授

最終更新 2002年7月1日

新規事業研究会
E-mail sinjiken@jk9.so-net.ne.jp