新規事業研究会月例会講演要旨

(2020年)
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    • 講演:『生物に倣う機能性材料開発』
          国立研究開発法人 物質・材料研究機構
          統合型材料開発・情報基盤部門
          データ駆動高分子設計グループ グループリーダー
          内藤 昌信(ナイトウ マサノブ)氏
       
    • 講演日:2020年1月11日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       水滴を弾く超撥水材料は、水滴の付着に由来する汚れや凍結、腐食、菌の繁殖などを解決する表面処理技術として身近な生活から産業分野まで幅広く注目されています。例えば超撥水性材料を金属表面に塗布すると、錆の発生や凍結を抑制する効果があります。近年では船底塗料に用いることで流動抵抗を低減する効果が報告されています。
       物質・材料研究機構(NIMS)は、ハリセンボンの表皮から着想を得た新しい超撥水材料を開発しました。従来材料の致命的な欠点であった摩耗や変形への弱さが大きく改善されたことで、耐久性が求められる構造材料などへの適応が期待されます。

     

    • 【略歴】
      01年東京工業大学大学院博士後期課程修了。奈良先端科学技術大学院大学特任准教授を経て、12年より物質・材料研究機構。17年より現職。専門は機能性コーティング・接着材料の開発。



  • Ref.No.200111-2   元へ戻る

    • 講演:『ダイヤモンド電極の応用展開』
          慶應義塾大学理工学部 教授
          栄長 泰明(エイナガ ヤスアキ)氏
       
    • 講演日:2020年1月11日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       ホウ素を高濃度にドープした導電性のダイヤモンドは、電極として利用すると優れた電気化学特性を示すため、次世代電極材料と期待されている。ここでは、環境計測、生体計測等のセンサーとしての用途、有機電解合成用の電極としての用途、オゾン水生成用電極としての用途、さらには、CO2還元による有用物質生成用途など、最近の応用展開について紹介するとともに、ダイヤモンド電極の物性や電極界面の評価など基礎的な知見についても述べる。

     

    • 【略歴】
      1994年東京大学理学部化学科卒業
      1999年東京大学大学院工学系研究科応用化学専攻博士課程修了
      1999年東京大学大学院工学系研究科・助手
      2001年慶應義塾大学理工学部・講師
      2003年慶應義塾大学理工学部・助教授(2007年准教授)
      2011年慶應義塾大学理工学部・教授
      現在に至る。
      その間
      2011年〜2015年 JST-CREST研究代表者
      2014年〜2020年 JST-ACCEL研究代表者
      その他
      2005年 日本化学会・進歩賞
      2016年 日本化学会・学術賞
      2016年 市村学術賞・貢献賞

 


  • Ref.No.200215-1   元へ戻る

    • 講演:『福井県が取り組む炭素繊維複合材料の開発について
            〜炭素繊維束の開繊加工技術と新しい複合材料の開発〜』
          福井県工業技術センター
          新産業創出研究部 部長
          川邊 和正(カワベ カズマサ)氏
       
    • 講演日:2020年2月15日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館2F大会議室

    • 【講演要旨】
       福井県工業技術センターが開発した炭素繊維束などの強化繊維束を高速に、幅広く、薄く開繊させる加工技術について紹介します。そして、この技術を用い今までには得られなかった薄層の熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂をマトリックスとしたプリプレグシートの製造技術、そしてこれらの薄層プリプレグシートによってできる新しい特性を持った複合材料成形品とその力学的特性について紹介します。

     

    • 【略歴】
       1987年福井大学工学部卒業後、フクビ化学工業鰍経て、1989年4月より福井県工業技術センターに勤務。炭素繊維複合材料関連の研究開発、技術指導に従事している。1998年に博士(工学)を京都工芸繊維大学より取得している。
      平成15年度に繊維学会 技術賞、平成20年度に先端材料技術協会 製品・技術賞、平成26年度に日本複合材料学会 技術賞、平成27年度に産学官連携功労者表彰科学政策担当大臣賞、そして、令和元年度に井上春茂賞などを受賞している。



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    • 講演:『ダイヤモンド中のドーパント化学サイトの立体構造』
          岡山大学自然科学研究科 教授
          横谷 尚睦(ヨコヤ タカヨシ)氏
       
    • 講演日:2020年2月15日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館2F大会議室

    • 【講演要旨】
       ダイヤモンド中のドーパント化学サイトを同定することは、機能性の向上に向けた指針を得ることにつながる。最近、SPring-8の高輝度放射光を利用した高分解能光電子ホログラフィー実験により、化学状態を区別してドーパント周辺の局所立体構造を実験的に調べることができるようになった。この手法では、置換型導入や挿入型導入の違いを区別できるだけでなく、ドーパントがダイヤモンド構造中の二つの非等価な結晶サイトのどちらに導入されるのかや、ドーパントを含む複合体の配向についての知見も得ることができる。本公演では、リンドープダイヤモンドの高分解能光電子ホログラフィー実験から明らかになったリンドーパント局所構造について報告する。加えて、ホウ素ドープダイヤモンドの電子状態及びドーパント局所構造研究の現状につても触れる予定である。

     

    • 【略歴】
       1997年3月東北大学大学院理学研究科博士後期課程物理学専攻修了、その後日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学物性研究所助手、財団法人高輝度光科学研究センター 利用研究促進部門I 主幹研究員(軟x線チーム チームリーダー)、岡山大学異分野基礎科学研究所教授を経て、2016年4月から配置換えにより現職。専門は光電子固体物性。

 


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2020年12月3日 最終更新

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