新規事業研究会月例会講演要旨

(2019年)
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    • 講演:『導電性バナジン酸塩ガラスを用いた空気電池空気極二元機能触媒』
          環境材料研究所所長、元近畿大学教授
          西田 哲明(ニシダ テツアキ) 氏
       
    • 講演日:2019年1月12日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       演者は1980年(九大理)以降、メスバウアー分光法を用いて酸化物ガラスの原子レベルの構造解析を行ってきた。1996年、酸化バナジウムを主成分とするバナジン酸カリウム鉄ガラスをガラス転移温度以上で適度に加熱するとガラス骨格のゆがみが小さくなり、電気抵抗が4桁減少することを発見した。2000年以降、企業との産学連携により導電性バナジン酸バリウム鉄ガラスを用いてリチウムイオン電池正極活物質、プラズマ放電針、ソーラー電池バスバー電極等の開発に従事している。
       金属−空気電池は、リチウムイオン電池の5〜10倍のエネルギー密度を有する。2016年に研究室を引継いで頂いた岡 伸人先生(元東北大多元研准教授(研究特任))と共同開発した金属−空気電池の「空気極二元機能触媒」は、レアアースを用いた従来の触媒よりも優れた電池特性を示す。酸素還元と酸素発生(酸化)を併せ持つこの新規二元機能触媒が、我が国の産業界の発展に貢献することを願っている。

     

    • 【略歴】
      2017年4月  環境材料研究所所長
      2016年3月  近畿大学定年退職
      2010年10月 近畿大学分子工学研究所副所長/近畿大学産業理工学部生物環境化学科長
      2008年4月 近畿大学産業理工学部教授
      2000年4月 近畿大学産業理工学部助教授
      1977年11月 九州大学理学部助手
      1977年3月 九州大学大学院理学研究科化学専攻博士課程修了(理学博士)

      専門分野は環境材料科学、無機材料工学、放射化学など。詳細はJSTの研究者紹介サイトで紹介 https://researchmap.jp/read0172399/

     



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    • 講演:『大型リチウムイオン電池の特長と保護回路・モジュール設計について』
          マイクロ・ビークル・ラボ株式会社 代表取締役
          松尾 博(マツオ ヒロシ)氏
       
    • 講演日:2019年2月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
      1. 大型リチウムイオン電池の種類と特長
      1.1 正極材料について
      1.2 セルの形状について
      1.3 電池の作り方

      2. 大型リチウムイオン電池の特性
      2.1 リチウムイオン電池の利用メリット
      2.2 充電・放電特性
      2.3 サイクル特性
      2.4 保存特性
      2.5 安全性試験
      2.6 輸送時の注意

      3. 保護回路の役目
      3.1 過充電と過放電
      3.2 保護回路のシステム

      4. モジュール設計のポイント
      4.1 設計に必要な情報
      4.2 安全な運用と信頼性向上のために

      プロジェクトの紹介

     

    • 【略歴】
      《 学歴・職歴 》
      1960年 10月 三重県上野市(現在の伊賀市)生まれ
      1983年 京都工芸繊維大学 工芸学部 無機材料工学科 卒業
      1985年 京都工芸繊維大学 工芸学研究科 無機材料工学専攻 修了 (修士)
      1985年 宇部興産株式会社 入社 宇部研究所 勤務
      1992年 株式会社KRI 入社 受託研究本部 勤務
      2005年 マイクロ・ビークル・ラボ株式会社 を設立・代表に就任
      2008年 株式会社電源設計 を設立し、2社の代表取締役を兼務。
      2012年 福井大学大学院 工学研究科 博士課程 修了(工学博士)
      2013年 福井大学 産学官連携本部 客員教授を拝命

      《 主要な職歴・著作物等 》
      【職歴】
      宇部興産でセラミックス(Si3N4)やPVDコーティング、建材などの研究開発を経験した後、KRIでMCFCやSOFCと呼ばれる燃料電池に使用されるセラミックス材料の劣化メカニズムを研究。さらに、車両用PEFCやパワーデバイス(GaN)の研究、大型リチウムイオン電池の事業化を担当。KRIの電池事業の中止に伴い、退職して「マイクロ・ビークル・ラボ」を立ち上げ、小型電気自動車や大型ロボット、蓄電システム向けのリチウムイオン電池モジュールの試作を行っている。2010年には経済産業省のプロジェクトで40kWhの電池を搭載した電気推進船の実証実験を行った。電池の保護回路(BMS)の開発に力を入れており、日本メーカーのセルを使用した電池モジュール(組電池)を1台からカスタムメイドで製作することを得意としている。 また、安全で正しいリチウムイオン電池の使い方の啓蒙活動も行っており、電池の燃焼実験結果で2018年11月に消防防災科学技術賞を受賞した。

      【著書】
      「リチウムイオン電池における高容量化・高電圧化技術と安全対策」共著、技術情報協会、2018年
      「次世代蓄電池の【最新】材料技術と性能評価」共著、技術情報協会、2013年
      「新製品開発における軽薄短小化への新技術」共著、技術情報協会、2012年
      「リチウムイオン二次電池/材料の発熱挙動、劣化評価と試験方法」共著、技術情報協会、2011年
      「リチウム二次電池の車載技術、劣化・トラブル要因」共著、技術情報協会、2011年

     



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    • 講演:『ダイヤモンドパワーデバイス』
          金沢大学 ナノマテリアル研究所 教授(リサーチプロフェッサー)
          徳田 規夫(トクダ ノリオ)氏
       
    • 講演日:2019年2月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       ダイヤモンドは、極めて高い電子及び正孔の移動度、熱伝導率、そして絶縁破壊電界を持つことから、革新的なパワーデバイス材料として期待されている。本講演では、現状の半導体ダイヤモンドに関する研究開発状況について概説し、我々の研究成果である原子レベルのダイヤモンドエピタキシャル成長制御、不純物ドーピング制御、ダイヤモンド表面界面構造制御、そしてそれらの技術を用いた半導体ダイヤモンドウェハと我々が世界で初めて実現した反転層チャネルダイヤモンドMOSFET等について紹介する。

     

    • 【略歴】
      氏名 徳田 規夫

      所属 金沢大学 ナノマテリアル研究所

      現職 教授(リサーチプロフェッサー)

      (兼)産業技術総合研究所 先進パワーエレクトロニクス研究センター ダイヤモンドデバイスチーム
      クロスアポイントメントフェロー

      略歴
      2005年3月 筑波大学大学院 数理物質科学研究科 電子・物理工学専攻修了 博士(工学)
      2005年4月〜2009年3月 産業技術総合研究所 特別研究員  
      2009年4月〜2011年8月 金沢大学 理工研究域 電子情報学系 助教  
      2011年9月〜2018年3月 金沢大学 理工研究域 電子情報学系 准教授
      2015年2月〜現在 金沢大学 リサーチプロフェッサー
      2018年4月〜2018年7月 金沢大学 理工研究域 電子情報通信学系 准教授
      2018年4月〜現在 産業技術総合研究所 クロスアポイントメントフェロー
      2018年8月〜2018年11月 金沢大学 ナノマテリアル研究所 准教授
      2018年12月〜現在 金沢大学 ナノマテリアル研究所 教授

 


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    • 講演:『分子の積み木細工による2次元機能材料の創製
              −液面の特異性を利用して作る多孔性分子ナノシート−』
          大阪府立大学 大学院工学研究科
          物質化学系専攻 マテリアル工学分野 准教授
          牧浦 理恵(マキウラ リエ)氏
       
    • 講演日:2019年3月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       高度情報化社会において,電子機器に対するより軽く・薄くといった社会的要求に加え,省資源化が望まれる中,ナノメートルスケールの厚みを有する2次元物質ナノシートは,究極に薄い機能材料として注目を集めている.グラフェンはナノシートの代表として盛んに研究が行われており,その他金属酸化物や金属カルコゲナイトのナノシートが報告されている.一方で,有機分子を構成要素として得られる分子ナノシートは,構造設計性に優れ,分子の大きさや形状により骨格構造を変化させることができるため,多様なナノシートの創製が期待される.
       我々は,有機分子と金属イオンからなる配位高分子(MOF : metal-organic frameworkナノシートの作製に成功した.これは結晶性且つ配向性を有するMOFナノシートの世界で初めての例であり,気体と液体が接する2次元界面を利用した点が特徴である.気液界面にて得られたMOFナノシートを固体基板に転写し,転写プロセスを繰り返すことで膜厚を精密に制御し,3次元的に結晶性を有するナノ薄膜が得られた.本講演においては、MOFナノシートのみならず、水素結合により分子が連結して出来た結晶性ナノシートや、そのサイズや形状の制御法に関して紹介する.

     

    • 【略歴】
      大阪府立大学 大学院工学研究科
      物質化学系専攻 マテリアル工学分野
      准教授 牧浦理恵

      【専門】
      錯体化学
      ナノ材料(ナノシート、ナノ粒子)
      有機半導体(薄膜電子デバイス)
      表面・界面科学

      【学歴・学位】
      2010年2月 博士(理学) 九州大学大学院理学研究院
      2002年3月 修士(理学) 筑波大学大学院数理物質科学研究科 単位取得退学
      2000年3月 学士(理学) 筑波大学第一学群自然学類卒業

      【職歴】
      2015年4月-現在 大阪府立大学 大学院工学研究科 物質・化学系専攻 准教授
      2012年10月-2016年8月 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
      2010年4月-2015年3月 大阪府立大学 21世紀科学研究機構 ナノ科学・材料研究センター
      特別講師(テニュアトラック講師)
      2007年6月-2010年3月 九州大学大学院理学研究院 特任助教
      2002年4月-2007年5月 セイコーエプソン株式会社 テクノロジープラットフォーム研究所

      【主な受賞】
      2016年7月 第62回高分子研究発表会 ヤングサイエンティスト講演賞
      2014年4月 平成26年度 科学技術分野の文部科学大臣表彰 若手科学者賞
      2014年3月 平成25年度 女性化学者奨励賞、日本化学会

      【主要論文】
      [1] R. Makiura, T. Yonemura, T. Yamada, M. Yamauchi, R. Ikeda, H. Kitagawa, K. Kato, and M. Takata, "Size-Controlled Stabilisation of the Superionic Phase to Room Temperature in Polymer-Coated AgI Nanoparticles", Nature Mater. 8, 476-480 (2009).
      (ハイライト論文に選出され、日本経済新聞をはじめとする11以上の新聞記事に取り上げられる)
      [2] R. Makiura, S. Motoyama, Y. Umemura, H. Yamanaka, O. Sakata, and H. Kitagawa, "Surface Nano-architecture of a Metal?Organic Framework", Nature Mater. 9, 565-571 (2010).
      (ハイライト論文に選出され、日本経済新聞をはじめとする5以上の新聞記事に取り上げられる)
      [3] S. Motoyama, R. Makiura, O. Sakata, and H. Kitagawa, "Highly crystalline nanofilm by layering of porphyrin metal-organic framework sheets", J. Am. Chem. Soc. 133, 5640?5643 (2011).
      [4] R. Makiura, Y. Takabayashi, A. N. Fitch, H. Tokoro, S. Ohkoshi, K. Prassides, "Nanoscale effects on the stability of the lambda-Ti3O5 polymorph", Chem. Asian J., 6, 1886-1890, (2011).
      [5] R. Makiura, and O. Konovalov, "Interfacial growth of large-area single-layer metal-organic framework nanosheets", Sci. Rep, 3, 2506 (2013).
      [6] R. Makiura, H. Kitagawa, Y. Akita, and M. Yoshimoto, “Toward step-by-step nuclear growth of surface two-dimensional porphyrin nanonetworks”, J. Colloid Interface Sci., 413, 71-77 (2014).
      (Editor’s Choiceに選出, 表紙絵に採択)
      [7] R. Makiura, R. Usui, Y. Sakai, A. Nomoto, A. Ogawa, O. Sakata, and A. Fujiwara, "Towards rational modulation of in-plane molecular arrangements in metal-organic framework nanosheets", ChemPlusChem, 79,1352-1360 (2014).
      (2014, 2015, 2016, 2017年度連続して最多アクセス論文に選出)
      [8] R. Makiura, S. Teragawa, K. Tsuchiyama, A. Hayashi, K. Tadanaga, and M. Tatsumisago,
      "Liquid-phase step-by-step growth of an iron cyanide coordination framework on LiCoO2 particle surfaces"
      Dalton Trans., 44,15279-15285 (2015).
      [9] R. Makiura, K. Tsuchiyama, E. Pohl, K. Prassides, O. Sakata, H. Tajiri, O. Konovalov, "Air/liquid interfacial nanoassembly of molecular building blocks into preferentially-oriented porous organic nanosheet crystals via hydrogen bonding", ACS Nano, 11, 10875?10882 (2017).
      (読売新聞をはじめとする4以上の新聞記事に取り上げられる)
      [10] 牧浦 理恵, 大坪主弥, 北川宏,
      “第18章 多孔性金属錯体の表面ナノアーキテクチャ”,
      CSJカレントレビューシリーズNo. 26 “2次元物質の科学” (日本化学会編) , 化学同人, (2017).

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    • 講演:『セラミックスの破壊の本質解明と信頼性向上のための新規評価法』
          横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授
          多々見 純一(タタミ ジュンイチ)氏
       
    • 講演日:2019年3月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       セラミックスは金属やポリマーにない優れた機能を有していますが、機械的信頼性が低いことが有史以来の課題でした。これを解決するためには、高度なものづくりとともに破壊に関する知見を得ることが必要です。本講演では、超微小試験片を用いたメソスケールの破壊特性評価、走査型プローブ顕微鏡を用いたナノフラクトグラフィー、光コヒーレンストモグラフィーによる不透明セラミックスの内部構造のリアルタイム三次元観察についてご紹介します。これらの評価法を通じて得られる、従来ブラックボックスとしていた機械的特性や破壊を支配する欠陥とその生成過程の可視化について報告します。

     

    • 【略歴】
      1997年3月 東京工業大学大学院理工学研究科無機材料工学専攻博士課程修了(博士(工学))
      1997年4月 日本学術振興会特別研究員PD
      1997年12月 横浜国立大学工学部助手
      2002年12月 横浜国立大学大学院環境情報研究院助教授
      2007年4月 横浜国立大学大学院環境情報研究院准教授
      2012年4月 横浜国立大学大学院環境情報研究院教授(現職)
      2017年4月 神奈川県立産業技術総合研究所有望シーズプロジェクトプロジェクトリーダー

      主な受賞:
      2009年 科学技術分野の文部科学大臣表彰若手科学者賞
      2011年  米国セラミック学会 Richard M. Fulrath Award受賞
      2014年  第11回日本学術振興会賞受賞
      2018年 日本セラミックス協会 学術賞



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    • 講演:『Li+イオン内包フラーレン−その不思議な分子の実用化−』
          イデア・インターナショナル株式会社 代表取締役
          笠間 泰彦(カサマ ヤスヒコ)氏
       
    • 講演日:2019年4月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       炭素原子60個が球殻上に繋がってできたC60フラーレンの内部の直径4Åの空間には電子すら存在しない、完全な真空空間が存在する。その中に1個の自由なLi+イオンが安定して浮かんでいる。Li+イオン内包フラーレンは実に不思議な分子だ。私たちが世界で初めてその大量合成に成功し2010年にNature Chemistry誌で紹介されて9年目を迎えた今、これまで主として若手・中堅の化学研究者の手で進められてきた研究は、次第にその形のシンプルさ通りの性質を現し始め、応用を意図した研究が始まりつつある。形と性質のシンプルさはその材料の応用を考える時最も大切な属性の一つと言えよう。Bottom-up Nanotechnologyが実用的なデバイスを提供する時代は目前に迫っている。日本発の不思議な分子Li+イオン内包フラーレンはそんな時代の基幹材料の一つとして位置づけられるポテンシャルは十分備えていると考え更に開発を加速している。

     

    • 【略歴】
      学歴
      1971年3月 東北大学理学部物理学科卒業
      1996年3月 東北大学大学院工学研究科電子工学専攻修了・工学博士

      職歴
      1971年4月〜1983年3月 沖電気工業株式会社にて主として研究開発業務に携わる。高密度磁気メモリー材料、高分子材料、光半導体レーザーの開発。
      1983年4月〜2001年9月 アルプス電気株式会社中央研究所に所属。
      次世代TFT・LCDの開発に携わり、東北大学大学院工学研究科大見忠弘教授、小野昭一教授に師事し超LLSIウルトラクリーンテクノロジー(UCT)プロジェクト(に参加。
      LG電子(当時金星社)とアルプス電気の『次世代TFT・LCDの開発』を目的とする研究開発合弁株式会社フロンテックを創設し、取締役開発部長としてUCTのTFT・LCDへの展開を進めた。

      2002年9月〜2011年3月 株式会社イデアルスター設立し、繊維半導体デバイスの開発の一環として、東北大学におけるプラズマ理工学研究部門(畠山力三現名誉教授ら)の基礎研究を基にLi内包フラーレンの大量合成に挑み、プラズマシャワー法の開発に成功、2010年Nature Chemistry誌に報告。

      2011年4月〜現在 イデア・インターナショナル株式会社設立 代表取締役
      株式会社イデアルスターより内包フラーレン関連事業の譲渡を受け、東北大学未来科学技術共同研究センター高橋研教授(工学研究科)と共同でその実用化研究に着手。その後、同大学学際研究重点拠点『新奇ナノカーボン分子誘導系基盤研究開発センター』(美齊津文典理学研究科教授)がスタートし、イデア・インターナショナル株式会社はその中核の材料と技術の開発・供給元として参加、現在に至る。

      現職
      イデア・インターナショナル株式会社代表取締役
      東北大学学際研究重点拠点『新奇ナノカーボン基盤研究開発センター』運営委員
      東北大学未来科学技術共同研究センター リサーチ・フェロウ

     



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    • 講演:『窒化ガリウム(GaN)半導体素子の高耐圧化技術
              −分極スーパージャンクション技術とそのデバイス特性−』
          株式会社パウデック 代表取締役
          河合 弘治(カワイ ヒロジ)氏
       
    • 講演日:2019年4月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       窒化ガリウム(GaN)半導体素子は、その優れた半導体物性により高耐圧・省エネ電子素子として実用化が期待されている。しかし、今世紀初頭に開発が開始されてから未だに、市場での評価を勝ち得ていない。従来開発されているGaNパワー素子は、Si(111)基板上にAlGaN/GaN結晶を積層した横型HEMT(High electron mobility transistor) 構造である。この方式は安価な大口径のSi基板と既設のSi半導体製造インフラの利用を前提としているので低コスト生産が可能である。しかし、この方式は現在やや困難に直面していると思われる。その原因の一旦を考察する、ともに、弊社が提案している新規な横型GaNパワー素子を紹介する。GaN-HEMTのチャネルにスーパージャンクション(SJ) 構造を導入した。SJのネーミングの由来はSiパワーMOSの高耐圧・低チャネル抵抗化技術からきている。横型のGaN系HEMTにSJ方式を適用するため結晶層構造に工夫を凝らした。更に、Si(111) 基板の代わりにサファイア基板を用いた。本方式の原理とデバイス特性そして低コスト生産性についても議論する。

     

    • 【略歴】
      1969年 ソニー(株)入社、中央研究所、半導体研究室配属
          III-V族半導体の結晶成長とその電子・光素子開発に従事。
      2001年、ソニー(株)フロンティアサイエンス研究所(旧中央研究所)を退職
          同年、GaN系エピ基板の開発・製造とGaN電子素子の開発のため、
          (株)パウデックを設立、代表取締役。


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    • 講演:『EV用電池の現状と抱える課題及びそれを解決する新規な電池理論』
          バッテリーコンシェルジュ
          佐野 茂(サノ シゲル)氏
       
    • 講演日:2019年5月12日(日)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       中国NEV規制に伴い電気自動車の本格的普及が目前に迫り、EV用電池の動向が注目されている。EV用電池として実用化されているリチウムイオン電池は、市場・技術共に韓国・中国メーカーに追い抜かれており、次世代革新電池の開発が待ち望まれている。
       本講演では、次世代電池の開発状況と抱えている課題を詳述し、その課題を解決し高容量化できる「新規な電池理論(片持ち論+篩膜)」について、その原理・概念から将来展望を解説する。さらに次世代電池が抱える課題を克服するヒントを提供する。
      1. 背景
      2. リチウムイオン電池及び次世代電池の現状と抱える課題
      1) リチウムイオン電池のEV用としての見通し
      2) EV用電池の各社開発状況
      3) EV用次世代電池の紹介と抱える課題。
      4) 全固体電池
      5) 定置用電池
      3. 新規な電池理論「片持ち論+篩膜」
      1) 現行理論の矛盾
      2) 「新規な電池理論」の解説
      3) 計算化学による片持ち論の立証(国プロ成果)
      4) 先端孔・篩膜の存在の立証
      5) 「新規な電池理論」実用化への考察
      4. 補足:次世代電池が抱える課題を克服するヒント
      5. 総括

     

    • 【略歴】
      ・ 中学2年の時、電池研究者になる夢を抱いた。
      ・ 湯浅電池(現絵Sユアサ)で多くの電池研究。
      ・ 成功談はないが、失敗談は豊富にある。
      1972年  東工大電気化学科卒。 
      1973年  湯浅電池(現GSユアサ)入社。蓄電池研究。
      1993年  リチウムイオン2次電池研究・開発・量試。
      2005年  JFCCにて「新規な電池理論」考案・出願。
      2007年  国プロ受託・計算化学による実証。
      2009年  東洋システム鞄d池評価担当。
      2016年  JFCC客員研究員
      2017年  バッテリーコンシェルジュ。
        <専門> 電気化学>速度論>電池>鉛蓄電池・LIB・LIP


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    • 講演:『酸化物半導体・デバイスの進展と最近の話題』
          京都大学 工学研究科 光・電子理工学教育研究センター 教授
          藤田 静雄(フジタ シズオ)氏
       
    • 講演日:2019年5月12日(日)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       酸化物には多くの種類があるものの、単結晶のデバイス品質を持つ半導体としての応用に注目されるようになったのは過去ではない。
       新しい結晶成長技術により高品質化が進み、特徴ある光・電子物性が注目されるようになり、ZnOを皮切りに研究開発が加速した。
       一方で、非晶質酸化物半導体もInGaZnOに代表されるように進展を遂げている。
       最近ではGa2O3がその大きなバンドギャップに注目されて、パワーデバイス応用が期待されるようになった。
       本講では、酸化物半導体の結晶成長における問題点とその克服に始まり、Ga2O3を中心に最近の材料・デバイスの進展、さらに他の酸化物半導体において応用上で注目すべき最近の結果について述べる。

     

    • 【略歴】
      1955年 大阪市生まれ
      1980年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
      1980年 京都大学助手
      1990年 京都大学助教授
      2001年 京都大学教授、現在に至る
      この間、半導体を中心に新しい機能を持つ材料育成とデバイス応用の研究に従事


  • Ref.No.190608-1   元へ戻る

    • 講演:『新奇無坩堝結晶製造技術が切り開く新しい材料科学の世界』
          株式会社アドバンスト・キー・テクノロジー研究所 代表取締役CEO
          阿久津 伸(アクツ シン)氏
       
    • 講演日:2019年6月8日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F大会議室

    • 【講演要旨】
       従来、単結晶材料の製造には坩堝が必要とされてきた。
       坩堝は、結晶技術の高コスト源であると同時に結晶材料への汚染源にもなっている。また、現在の結晶は坩堝と材料との「界面科学」となっており、材料科学の本質的理解を阻害する原因にもなっている。
       これらの課題を克服するために、我々は無坩堝で結晶材料の製造が可能な新奇結晶製造技術を開発した。
       この技術を用いれば、高純度の結晶を特別な技能の習熟の必要なく短時間での製造が可能となる。
       また、結晶成長の熱的ダイナミクスを直接動画として観察することができ、材料への本質的な理解・解析が進み、マテリアルズインフォマティックスなどの先端的材料開発への応用も可能である。
       当日は、坩堝を用いないことによって実現できる先端的デバイス用結晶の製造事例として、次世代パワー半導体用酸化ガリウムの無坩堝結晶成長例などを報告する。

     

    • 【略歴】
      1969年生まれ
      1999年日本大学大学院修了 博士(工学) 炭素系磁性材料の創成に関する研究に従事
      以降、民間企業にて、フッ化物光学結晶製法開発、酸化物機能性結晶製法開発および事業化に従事。
      2013年 培ってきた結晶技術を応用して考案した新規結晶技術によるテクノロジー基盤の本質的な改革を志し独立。個人事業「AKT技術研究所」を設立。
      2016年 株式会社アドバンスト・キー・テクノロジー研究所設立。


  • Ref.No.190608-2   元へ戻る

    • 講演:『高スループット合成・評価法を用いた金属酸化物の薄膜電子材料研究』
          東京工業大学物質理工学院応用化学系 教授
          大友 明(オオトモ アキラ)氏
       
    • 講演日:2019年6月8日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F大会議室

    • 【講演要旨】
       近年、膨大なデータを扱うスマートな材料設計と物性・機能評価が求められている。創薬分野発祥のコンビナトリアル化学が薄膜電子材料研究に取り入れられ、研究開発のペースが格段に早まった。一回の実験で組成空間を網羅する膨大な試料群が合成され、機能の観点からふるいにかけられる。安定で多様性に富む金属酸化物を対象に実践的技術として成熟した、先端材料合成法や革新的高速評価法について概説する。環境・エネルギー分野や次世代情報通信技術の発展を目指してきた私たちの取り組みと今後の課題について紹介する。

     

    • 【略歴】
      1995年 東京工業大学工学部卒
      2000年 同大学院総合理工学研究科博士後期課程修了
      2000年 ベル研究所博士研究員
      2002年 東北大学金属材料研究所助手
      2009年 東京工業大学理工学研究科教授
      2012年 同大学元素戦略研究センター兼務
      2016年 同大学物質理工学院応用化学系教授
      材料科学、半導体工学、固体物理、固体化学と分野を変えながら、金属酸化物を対象とした薄膜電子材料の研究に従事



 

 

 

 

 


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2019年7月5日 最終更新

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