新規事業研究会月例会講演要旨

(平成25年)
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    • 講演:『いよいよ産業化目前 単層カーボンナノチューブ〜特長、使いこなし方、用途と未来〜』
          産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センター 上席研究員
          (兼務)スーパーグロースCNT用途開発チーム 研究チーム長
          畠 賢治 氏
       
    • 講演日:平成25年1月12日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       カーボンナノチューブ(CNT)は、Cuの100倍以上の高電流密度耐性や10倍の高熱伝導性に加え、良好な伸縮性や表面積の大きさなど様々な優れた物性を持つことから、半導体チップの集積回路やバンプ、2次電池やキャパシタ、太陽電池、燃料電池などの電極材料といった様々な導電材料への適用が期待されています。しかし、販売価格は単層CNTが1万〜10万円/g、多層CNTが数百〜2万円/g程度とされ、材料・製造コストの高さが普及の障壁となっていました。ところが、産業技術総合研究所と日本ゼオンが、スーパーグロース合成法による高純度単層CNTの量産技術で日産600gの生産能力を実現するなど、CNTの低コスト量産技術の動きが活発化しており、今後は民生デバイスへの採用も期待されています。本セミナーでは、日本発のCNT量産技術の確立を目指す産業技術総合研究所 カーボンナノチューブ応用研究センターの畠賢治氏に、同研究所が進める単層CNTの量産技術の研究開発さらに適用デバイスの開発動向などについても言及し、CNTの未来像を模索していきます。

     

    • 【略歴】

      畠 賢治(はた けんじ)

      昭和43年3月22日生

      学  歴
      平成3年 3月   東京大学 工学部物理工学科卒業(工学士)
      5年 3月   東京大学工学系大学院物理工学科修士課程(修了)(工学修士)
      8年 3月   東京大学工学系大学院物理工学科博士課程(修了)(工学博士)

      職  歴
      平成7年 4月  日本学術振興会 特別研究員
      8年 4月  筑波大学先端学際領域研究センター物質工学系 文部教官・助手
      10年 4月  科学技術振興事業団 (筑波大学物理工学系重川秀実研所属) 研究員
      12年 4月  ハーバード大学化学生物学科Charles Lieber研究室ポストドクター
      15年 4月  産業技術総合研究所ナノカーボン研究センター ポストドクター
      15年 7月  産業技術総合研究所ナノカーボン研究センター 主任研究員
      17年 4月  産業技術総合研究所ナノカーボン研究センター ナノカーボンチーム長
        20年 4月  産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センター
      スーパーグロースCNTチーム 研究チーム長
        22年 4月  筑波大学大学院数理物質科学研究科 教授(連携大学院)
        22年10月  産業技術総合研究所ナノチューブ応用研究センター
        上席研究員(兼務)スーパーグロースCNTチーム
                (現 スーパーグロースCNT用途開発チーム) 研究チーム長
        
      受賞歴
       平成19年   平成19年度文部科学大臣表彰若手科学者賞
         20年   第18回つくば奨励賞(若手研究者部門)
         22年   第6回日本学術振興会賞
         22年   第6回日本学士院学術奨励賞



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    • 講演:『雨水の将来的な有効活用について』
          株式会社ホクコン
          技術開発チーム サブリーダー
          三好 太 氏
       
    • 講演日:平成25年1月12日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       近年の気候変動の影響より、今後地球規模で洪水と渇水の振幅が激しくなっていくと言われている。ゲリラ豪雨ともなれば恐れられる雨も、貯留や浸透することにより洪水の防止となり、溜めた雨水は中水利用やヒートアイランド対策といった水資源となる一方、震災時においては代替水源としても活用できます。また、積極的な地下浸透は健全な水循環を形成し、地下水や湧水を甦らせ、河川に豊かな流れを取り戻すことができます。このように雨の管理は今後の人類の持続可能な社会発展の鍵を握っているといっても過言ではありません。我々は、山梨大学とコンソーシアムを立ち上げ、自然の恵みであり、かつクリーンなエネルギーである雨水を農業や医療、住宅といった様々なシーンで展開できるような活動を進めており、今回、将来的な雨水活用技術の可能性について紹介する。

     

    • 【略歴】
      三好太(みよし しょうた)
      現職:株式会社ホクコン 技術開発チーム サブリーダー
      略歴:1994年 大阪産業大学工学部 土木工学科卒


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    • 講演:『生体分子に秘められた新規機能の開拓』
          東京工業大学大学院理工学研究科
          有機・高分子物質専攻 教授
          芹澤 武 氏
       
    • 講演日:平成25年2月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       ペプチド、タンパク質、核酸、多糖などの生体分子は、温和な生体環境下において低エネルギーかつ高効率で合成される。多くの場合、それらは水溶性であり、またリサイクル可能な生物資源であることから、環境に配慮した材料系を構築する有力な素材となり得る。生体分子を材料として応用する際には、それらの構造や特性を分子レベルで理解し、秘めた機能を最大限に引き出すことが重要である。我々は、(i) 合成高分子表面に特異的に結合するペプチド、(ii) 単結晶セルロース繊維表面が示す加水分解活性、(iii) ソフトマテリアルとしての遺伝子改変ウイルス、(iv) 疎水性ナノチューブの水分散剤としての生体分子などについて研究している。本講演では、これらに関する最近の我々の研究成果を紹介したい。

     

    • 【略歴】
      芹澤 武(せりざわ たけし)

      【学歴】
      1991年3月 千葉大学教育学部中学校教員養成課程理科教育専攻卒業
      1993年3月 千葉大学大学院教育学研究科理科教育専攻修士課程修了
      1996年3月 東京工業大学大学院生命理工学研究科バイオテクノロジー専攻博士後期課程修了、博士(工学)取得

      【職歴】
      1996年4月〜1999年9月 鹿児島大学工学部応用化学工学科 助手
      1999年10月〜2002年3月 鹿児島大学工学部応用化学工学科 助教授
      2002年4月〜2003年12月 鹿児島大学大学院理工学研究科ナノ構造先端材料工学専攻 助教授
      2004年1月〜2011年10月 東京大学先端科学技術研究センター 助教授(2007年4月から准教授)
      2011年11月?現在 東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻 教授




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    • 講演:『リチウムイオン電池の安全性と材料開発』
          東京工業大学 名誉教授
          脇原 將孝 氏
       
    • 講演日:平成25年2月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       リチウムイオン電池(LIB)は1991年に世界に先駆けてソニー(SED)で市販された。放電電圧も3.7 Vと高く、一個のセルでIC回路が作動できる利点から、初期には携帯用電源減として特に1995年以降急速に需要が増加した。その後LIBは重量あたりのエネルギー密度が大きいこともあり、定置型の各種大型電源貯蔵用電池やEV,HEV用の移動体用電池としての用途も開拓され、エネルギー産業の中心の一つとして位置づけられるに至っている。
       しかしながらこれまでもLIBはときどき発火事故が起こり、安全性の問題も持ち上がってきた。とくに2006年8月のSED製のPCの発火事故は電池回収費に512億円が費やされたといわれ、また今月にあいついだB787搭載の電池の発火事故は大事故につながる恐れもあり多方面から関心がもたれている。
       本講演ではリチウムイオン電池の原理・特徴を述べた後、安全性に向けた電池材料開発、今回のB787事故の考えられる可能性などについて解説したい。

     

    • 【略歴】
      脇原 將孝

      略歴
      昭和41年3月東京理科大学理学部化学卒業
      昭和41年4月東京工業大学大学院化学修士課程入学
      昭和43年3月東京工業大学大学院化学修士課程修了
      昭和43年4月東京工業大学大学院化学博士課程入学
      昭和46年3月東京工業大学大学院化学博士課程修了
      理学博士の学位取得
      昭和46年4月東京工業大学工学部助手(合成化学科)に採用
      昭和49年2月〜昭和50年8月 米国シカゴ大学博士研究員
      昭和50年9月東京工業大学工学部助手(化学工学科)に復職
      昭和57年7月東京工業大学工学部助教授に昇任
      平成元年10月東京工業大学工学部教授に昇任
      平成20年3月東京工業大学定年退職
      名誉教授となる

      専門分野 無機工業化学、電池材料開発

      受賞
      Yeager賞 (ITE Society)2008年4月
      電気化学会功績賞 (電気化学会)2009年3月

      学会活動
      日本化学会化学電池材料研究会会長
      熱測定学会編集委員長
      電気化学会幹事、監事
      など


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    • 講演:『人類最後のフロンティア、深海底 −資源戦争の新次元−』
          資源・環境ジャーナリスト
          谷口 正次 氏
       
    • 講演日:平成25年3月16日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       21世紀になり、世界の資源需要は膨大なものになり、さらに増え続けている。しかし、陸域資源の供給力には限界がみえてきた。それは単に枯渇という問題ではない。資源産出国が生態系豊かな南側諸国にシフトしてきていることもあり、資源開発に伴う諸問題が大きくなり、国際社会の、新規開発に対する制約条件が強まってきたためである。
       その結果、最後のフロンティアともいうべき深海底に眠る資源が新たに開発対象になってきたわけである。それでは、深海底には何があるのか、世界第6位の広大なわが国排他的経済水域には何があるのか、世界各国の動向は。遅れが目立つ日本、海洋立国を目指し、海洋産業創成を急がなければならない。

     

    • 【略歴】
      谷口 正次

      1938年東京都生まれ。60年、九州工業大学鉱山工学科卒業。同年、小野田セメント(株)入社。87年、資源事業部長に就任、各種鉱物資源関係事業を手がける。93年、常務取締役就任、環境事業部を立ち上げる。96年、(株)秩父小野田専務取締役、98年、太平洋セメント(株)専務取締役(研究開発・資源事業・環境事業管掌)。01年、屋久島電工代表取締役。
      その後、国際連合大学ゼロエミッション・フォーラム産業界代表理事・千葉商科大学大学院客員教授等を経て現在、資源・環境ジャーナリスト(講演・執筆活動)。資源・環境戦略設計事務所代表。他にNPO法人ものつくり生命文明機構理事。サステナビリティ日本フォーラム理事。(株)サステナブル・インベスター顧問。(社)クラブ・エコファクチャー理事等も務める。専門は資源・環境論。

      著書に『オーシャン・メタル』(東洋経済新報社、2012)。『教養としての資源問題』(東洋経済新報社、2011)。『メタル・ストラテジー』(東洋経済新報社、2009)、『メタル・ウォーズ』(東洋経済新報社、2008年度日経BP・BizTech図書賞受賞)。『次に不足するのは銅だ』(アスキー新書、2008)『入門・資源危機』(新評論、2005)『資源採掘から環境問題を考える』(海象社,2001)。




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    • 講演:『チャイナリスクと日本企業の対応』
          愛知淑徳大学
          ビジネス学部・ビジネス研究科 学部長・教授
          真田 幸光 氏
       
    • 講演日:平成25年3月16日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
      混沌の国際環境化で見た為替・株・金利の動向や国際金融社会の全体を総括。
      その上で、顕在化する可能性が出てきた中国人民解放軍の影響力、
      中国は文民統治がきちんとワークするか?
      様々な意味でコスト高となる中国のビジネスメリットは何か?
      国際展開を考えた場合のビジネス最適地は何処か?
      といった視点に焦点を充てたお話を申し上げていきたいと思います。

     

    • 【略歴】

      真田 幸光(さなだ ゆきみつ)

      1957年9月23日生まれ
      東京都出身
      東京教育大学付属小学校、中学校、高等学校、慶応義塾大学法学部政治学科卒業後
      1981年               株式会社東京銀行入行
      1981年4月―1984年8月   丸ノ内支店
      1984年8月―1985年8月   韓国延世大学留学
      1985年8月―1987月9月   ソウル支店
      1987年9月―1992年5月   名古屋支店(1988年4月より支店長代理)
      1992年5月―1994年7月   資本市場第一部(部長代理)
      1994年7月―1996年3月   BOT International(H.K.)ltd. (Assistant general
      Manager)
      1996年4月―1997年5月   合併によりTokyo-Mitsubishi International
      (HK)LTDに派遣先社名変更、同時にAssociate Directorにタイトル変更。
      1997年5月―1997年11月  東京三菱銀行ソウル支店(主任支店長代理)
      1997年12月−1998年11月 独系・ドレスナー銀行東京支店(企業融資部部長)
      1998年11月−2000年3月  愛知淑徳大学ビジネス・コミュニケーション研究所・助教授
      2000年4月−2002年3月   愛知淑徳大学コミュニケーション学部・助教授
      2002年4月−2004年3月   愛知淑徳大学コミュニケーション学部・教授
      2004年4月−現在        愛知淑徳大学ビジネス学部・教授
                          同コミュニケーション研究科・教授兼担
      2005年4月−現在        同ビジネス研究科・教授兼担
      2008年4月−2012年3月   同キャリアセンター長兼務
      2010年4月−2012年3月   同ビジネス研究科ビジネス専攻主任兼担
      2012年4月−現在        同ビジネス学部・学部長

      賞罰:東京青年会議所例会講演感謝賞
         国際デザイン会議支援感謝賞
         東京都体育優良賞
         小泉信三体育功労賞

 

 


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    • 講演:『グラフェン上の自己集合ペプチドによる
              バイオセンシングに向けた界面状態の制御』
          東京工業大学大学院理工学研究科
          有機高分子物質専攻 准教授
          早水 裕平 氏
       
    • 講演日:平成25年4月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       バイオエレクトロニクス分野でのデバイス開発において、バイオ材料とナノ材料の界面制御は、最も重要な研究課題のひとつです。グラフェンはナノ材料の中でも近年特に注目を集めている物質で、炭素原子一層からなり、優れた電子伝導特性を有します。当研究室では、グラフェン表面で特異的に自己集合する固体吸着ペプチドを用い、ナノ材料とバイオ材料の複合システムを構築し、新規なバイオエレクトロニクス分野の開拓を目指しています。本発表では、産総研時代から米国ワシントン大学時代、そして東工大での1年間の研究成果をご紹介するものです。サリカヤ研究室で開発したペプチドは、グラフェン・グラファイト表面に特異的に吸着し、グラフェン上に自己集合ナノワイヤー構造を形成します。講演では、これらのバイオ・ナノ界面の制御について詳しく発表します。

     

    • 【略歴】
      学歴
      平成12年3月 早稲田大学 理工学部電気電子情報工学科卒業
      平成14年3月 東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻修士課程 修了
      平成17年3月 東京大学大学院理学系研究科 物理学専攻博士課程 修了(理学博士)

      職歴
      平成17年4月 産業技術総合研究所 ナノカーボン研究センター
      ナノカーボンチーム(畠グループ) 特別研究員
      平成20年10月 東京大学物性研究所 特任研究員
      平成21年2月 ワシントン大学材料工学科 Sarikaya研究室 研究員
      平成22年10月 独立行政法人 科学技術振興機構 さきがけ専任研究員
      (ワシントン大学)
      平成24年4月 東京工業大学大学院 理工学研究科 有機高分子物質専攻
      准教授

      受賞歴
      ・平成20年 応用物理学会講演奨励賞
      ・平成20年 フラーレン・ナノチューブ学会 飯島賞




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    • 講演:『新しい大気圧プラズマ装置の開発と環境・医療・材料応用』
          東京工業大学大学院総合理工学研究科 創造エネルギー専攻 准教授
          神戸大学大学院医学研究科 客員准教授
          プラズマファクトリー株式会社 取締役
          沖野 晃俊 氏
       
    • 講演日:平成25年4月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       ここ数年,大気圧プラズマの産業応用が注目を集めている。これは,今世紀に入った頃から,室温に近いプラズマが開発された事が発端となっている。
       講演者の研究室では,照射対象に放電損傷を与えない「ダメージフリープラズマ」,様々なガスを自由に大気圧プラズマ化できる「マルチガスプラズマ」を世界に先駆けて開発した。さらに,2011年には,プラズマのガス温度を零下90℃から150℃程度まで1℃以下の精度で精密に制御できる「温度制御プラズマ」の開発に成功した。
       これらの技術を統合した,照射対象に放電損傷を与えず,温度制御可能で,様々なガスでプラズマを生成できるプラズマ装置は,今後のプラズマの医療応用に不可欠な装置になると考えられる。
       講演では,様々な新しい大気圧プラズマ源を紹介し,環境浄化・分析,プラズマ医療,各種物質の表面処理等への応用について紹介する。

     

    • 【略歴】
      1989年 大阪大学工学部応用物理学科卒業
      1994年 東京工業大学原子核工学専攻博士後期課程修了 博士(工学)
       同年 東京工業大学工学部電気・電子工学科 助手
      2001年〜 東京工業大学大学院総合理工学研究科創造エネルギー専攻 准教授
      2006年〜2007年 UCLA化学工学・生命分子工学科 客員教授
      2008年 株式会社プラズマコンセプト東京,2011年 プラズマファクトリー株式会社を起業
      2011年〜 神戸大学大学院医学研究科 客員准教授兼務

      主な著書:
      大気圧プラズマ技術とプロセス応用(編著),シーエムシー出版 (2011).
      マイクロ・ナノプラズマ技術とその産業応用(共著),シーエムシー出版 (2011).
      バイオフィルムの基礎と制御(共著),NTS (2008).
      プラズマエネルギーのすべて(共著),日本実業出版社 (2007).

      受賞:
      文部科学大臣表彰 若手科学者賞(2005)
      ほか18件。指導学生の受賞61件。



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    • 講演:『風力発電を取り巻く環境』
          東京工業大学大学院機械宇宙システム専攻 研究員
          川口 卓志 氏
       
    • 講演日:平成25年5月11日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       近年,自然エネルギー利用の発電の旗手として注目を集めている風力発電ですが,急激な大型化にともなって様々な問題が顕現してきています。日本で建設されている風力発電風車の最大級のものは2.5MWクラスですが,ハブまでの高さが100mあり,また風車回転面の直径が100mある巨大なものです(大型旅客機の全長が70mほどですので,その大きさが想像できるでしょうか)。そのような巨大なものが上空で回転するため,技術的な課題や,また周辺住民に与える視覚的・聴覚的な影響が大きいという特徴があります。講演では,風力発電風車が大型化の一途を辿った変遷から,大型化に対する技術的な課題,また社会受容性に対して各国が行なっている取り組みなどについて紹介します。

     

    • 【略歴】
      学歴
      平成18年3月 東京工業大学工学部機械科学科卒業
      平成18年4月 ヴルカヌスインヨーロッパのプログラムに参加
            ドイツ ZF Friedrichshafen AG にて研修
      平成19年5月 ゼット・エフ・ジャパン株式会社入社
      平成22年3月 ゼット・エフ・ジャパン株式会社退社
      平成22年4月 東京工業大学大学院創造エネルギー専攻博士課程入学
      平成25年3月 東京工業大学大学院創造エネルギー専攻博士課程修了



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    • 講演:『ナノサイズの材料を活かした機能性透明フィルム』

          1. ナノファイバーを利用した透明導電膜
      講師:東京工業大学大学院理工学研究科
          有機・高分子物質専攻 渡辺・戸木田研究室
          東 啓介 氏

          2. ナノダイヤモンドを使用した色むらのない透過型透明スクリーン
      講師:東京工業大学大学院理工学研究科
          有機・高分子物質専攻 特任准教授
          坂尻 浩一 氏

    • 講演日:平成25年5月11日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       ナノサイズの繊維や粒子を利用した材料の研究開発が盛んに行われているが、実現化のハードルは高い。原料のコストは重要だが秀でた機能または性能を持たせることはできても、通常、生産性を伴わせることが難しい。本講演では、単純で量産可能なプロセスで作製することができ且つナノサイズであることの特徴を活かした光・電子材料を紹介する。

      1.では、ナノファイバーを利用した透明導電膜を紹介する。タッチパネルなどが急速に普及し、今後も益々拡大していくと予想される中、高品質な透明導電膜を安価に提供することは極めて重要な課題である。本講演1では、ナノファイバーを利用して、様々な基板上に導電性のナノネットワークを作製する技術を紹介する。本技術で使用するナノファイバーは汎用高分子でよく、また資源として豊富であり、軽量で安価なアルミニウムを導電層とすることが可能であり、作製プロセスが単純である。タッチパネルや太陽電池等の透明電極としての利用や折り曲げ耐性が求められる用途へ適用することができる。

      2.では、ナノダイヤモンドの光学特性を利用した色むらのない透過型透明スクリーンについて紹介する。使用するナノダイヤモンド(ND)は水分散性に優れているため、水溶性のポリビニルアルコール(PVA)とよく混合する。本講演2では、PVA/ND複合薄膜の結果を紹介する。NDとPVAを混合した水分散液をガラス上に塗布する単純な方法により、透明で且つスクリーン性能を有する薄膜を容易に作製することできる。粒子径などの条件を変えて、分散性や光学特性を評価した。不思議なことにND分散薄膜に像を投影すると色むらがなく、綺麗である。ミー散乱理論によるシミュレーションを行い、色むらのない理由を明らかにした。

     

    • 【略歴】
      1.東啓介
      ・平成24年3月
      東京工業大学工学部 有機材料工学科(谷岡研究室) 卒業
      ・平成24年4月―現在
      東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 修士博士一貫コース 渡辺・戸木田研究室に進学し、現在修士2年

      2.坂尻浩一
      ・平成13年3月
      東京工業大学理工学研究科高分子工学専攻博士後期課程修了
      ・平成13年4月―平成15年6月
      東邦テナックス株式会社 研究所
      ・平成15年6月―平成17年3月
      科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 八島超構造らせん高分子プロジェクト
      ・平成17年4月―平成23年3月
      岐阜大学工学部応用化学科 助教
      ・平成23年4月―現在
      東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 特任准教授


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    • 講演:『同位体分離技術〜重水素、トリチウム、ウランを中心にして〜』
          東京工業大学 原子炉工学研究所 教授
          竹下 健二 氏
       
    • 講演日:平成25年6月8日(土)於て 東工大(大岡山)蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】

     

    • 【略歴】
      昭和  62年 3月    東京工業大学大学院理工学研究科原子核工学専攻 
      博士課程修了(工学博士)
      昭和  62年 4月    財団法人産業創造研究所・研究員
      平成  4年 6月  同所・主任研究員
      平成 8年 6月   東京工業大学大学院総合理工学研究科(化学環境学専攻)・助教授
      平成  14年 11月   東京工業大学資源化学研究所・准教授
      平成  22年 4月   東京工業大学原子炉工学研究所・教授

      専門 化学工学、環境化学、原子力化学、リサイクル工学、原子燃料サイクル工学




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    • 講演:『希薄溶液からの結晶化を利用した単層カーボンナノチューブ(SWNT)の凝集構造制御および高分散性SWNTナノフィラーの作製と高分子複合体への応用』
          岡山大学大学院 自然科学研究科 准教授
          内田 哲也 氏

    • 講演日:平成25年6月8日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール


    • 【講演要旨】
       単層カーボンナノチューブ(SWNT)は凝集性が強く、ほとんどの溶媒に分散せず、bundle状(束状)の凝集物を形成する。bundle状に凝集したSWNTを分散させる研究は盛んに行われているが、その凝集構造を制御する方法に関する報告はほとんどない。そこで我々はSWNTを適当な長さに切断して分散性の良いSWNTを作製し、そのSWNTを希薄な溶液からゆっくりと析出させてSWNTの結晶を作製した。またSWNT結晶の形態およびその成長様式について検討した。得られた知見をもとに高分子中に均一に分散しやすいSWNT結晶(SWNTナノフィラー)を作製した。このSWNTナノフィラーを用いて高分子との複合体を作製し、その物性を評価した。

     

    • 【略歴】
      内田 哲也(うちだてつや)
      所属:岡山大学大学院自然科学研究科 化学生命工学専攻 
      応用化学講座 高分子材料学研究室
      住所:〒700-8530 岡山市北区津島中3-1-1
      TEL&FAX:086-251-8103,e-mail:tuchida@cc.okayama-u.ac.jp

      略  歴
      1992年3月 岡山大学工学部精密応用化学科 卒業
      1992年4月 岡山大学大学院工学研究科精密応用化学専攻入学
      1994年3月     同    修了
      1994年4月 帝人株式会社 入社
      1996年2月     同 退社
      1996年3月 岡山大学工学部精密応用化学科 助手
      2002年10月 米国ジョージア工科大学客員研究員(2003年9月まで)
      2003年4月 岡山大学大学院自然科学研究科 助手
      2007年9月 岡山大学大学院自然科学研究科 講師
      2012年4月 岡山大学大学院自然科学研究科 准教授 現在に至る

      学  位
      2002年 博士(工学) (岡山大学(島村 薫 先生))
      「剛直高分子の結晶および架橋体の構造に関する研究」

      受  賞
      2003年5月 高分子学会・高分子研究奨励賞
      2004年6月 繊維学会論文賞
      2011年3月 日本材料学会中国支部学術奨励賞
      2011年3月 繊維学会関西繊維科学研究奨励賞

     


  • Ref.No.130713-1   元へ戻る

    • 講演:『ナトリウムイオン電池用電極材料』
          東京理科大学 総合研究機構 講師
          藪内 直明 氏
       
    • 講演日:平成25年7月13日(土)於て 東工大(大岡山)蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       近年、地殻中に豊富に存在するナトリウムを利用した「ナトリウムイオン電池」に関する研究が元素戦略の観点から注目されている。これまでに我々のグループでは、正極材料として鉄やマンガンをベースとした層状酸化物が、負極材料として難黒鉛化炭素やリンがナトリウムイオン電池用の電極材料として使えることを報告してきた。本講演では、このようなナトリウムイオン電池用電極材料の設計指針と反応機構などについて紹介する。

     

    • 【略歴】
      2006 大阪市立大学 工学研究科 修了 博士(工学)
      2006-2008 マサチューセッツ工科大学 博士研究員
      2010- 東京理科大学 総合研究機構 助教
      2012- 東京理科大学 総合研究機構 講師



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    • 講演:『国産積層造形装置メーカーの本物のものづくりを実現する取り組み』
          シーメット株式会社
          取締役営業部部長 荒井 誠 氏
          技術主任         大長 勇哉 氏

    • 講演日:平成25年7月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール


    • 【講演要旨】
       いま3Dプリンターが注目を集めているが、源流を辿ると20余年前の日本人による光造形の発明がきっかけである。シーメットは国産の光造形装置メーカーとして当時起業し、積層造形の黎明期からオリジナル光造形技術を開発し、常に業界のリーディングカンパニーとして活動してきた。シーメットは、国産メーカーとしてのみならず、光造形機、光造形用樹脂、保守、運用の全てを自社で用意し提供している点で他の企業にない一貫したサービスを実現している。 本日は、光造形を中心とした業界の紹介、新機種Rapid Meister NRM-6000とATOMm-4000の紹介を行う。また、靭性や透明性、耐熱性に優れる新樹脂とその樹脂特性を活かした応用技法に関しても紹介する。 また、学術的な話題として、我が社が横浜国立大学と行っている、光造形によりカーボンマイクロ構造を得る研究についても併せて紹介する。 全ては国産積層造形装置メーカーとしての本物のものづくりを実現するための取り組みである。

     

    • 【略歴】

      荒井 誠
      平成元年4月 中央大学理工学部精密機械工学科入学
      平成4年3月 中央大学理工学部精密機械工学科卒業
      平成4年4月 NTTデータ通信株式会社入社
      平成15年1月 シーメット株式会社入社
      平成20年4月 シーメット株式会社 営業部部長就任
      平成25年6月 シーメット株式会社 取締役就任
      現在に至る


      大長 勇哉
      平成8年4月 東京大学理科I類入学
      平成12年3月 東京大学理学部化学科卒業
      平成12年4月 東京大学大学院理学系研究科化学専攻入学
      平成14年3月 東京大学大学院理学系研究科化学専攻修了
      平成19年1月 シーメット株式会社入社
      平成21年4月 横浜国立大学大学院工学研究院 システムの創生部門博士課程入学
      現在に至る


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    • 講演:『セルロースナノファイバーの開発動向』
          日本製紙株式会社 研究開発本部
          CNF事業推進室 室長
          河崎 雅行 氏
       
    • 講演日:平成25年9月14日(土)於て 東工大(大岡山)蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       循環型社会システムの構築を目指し、再生可能で非可食の木質バイオマスを用いたエネルギーや新たな素材開発が国内外で盛んに行われている。その一つとして、セルロースナノファイバー(CNF)の製造および用途開発に関する研究が注目されている。CNFは伸びきり鎖結晶構造のセルロース分子が束になったナノファイバーであり、高強度、熱安定性、化学的安定性などの優れた特徴を持ちながら生分解性を有するバイオマス素材である。CNF開発を実用化するためには、その特徴を活かした用途開発が重要であり、用途に適した安価なCNF製法および改質技術がポイントとなっている。本講演では実用化レベルにあるCNFの製造法およびその特徴、さらに現在考えられている用途開発について紹介する。

     

    • 【略歴】
      河崎 雅行(かわさき まさゆき)

      1986年3月 広島大学大学院理学研究科化学博士課程前期修了
      1986年4月 山陽国策パルプ鞄社 商品開発研究所
      1993年4月 日本製紙梶@中央研究所
      2010年6月 日本製紙梶@総合研究所
      2013年4月 日本製紙梶@CNF事業推進室




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    • 講演:『エネルギー物質の科学』
          東京大学 教授
          環境安全研究センター センター長
          新井 充 氏

    • 講演日:平成25年9月14日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室


    • 【講演要旨】
       火薬に代表されるエネルギー物質について、その発達の歴史、火薬と爆薬の違いと特徴、安全な取扱いに関する考え方、化合火薬類の種類と性質ならびに性能、混合火薬類の種類と性質ならびに性能、代表的な化合火薬および混合火薬の製造方法、その応用分野である、小火器発射薬、固体ロケット燃料、発破、爆発加工、爆却、煙火およびエアバッグシステムを含む各種火工品、性能あるいは安全性評価に関する解説を行う。

     

    • 【略歴】

      1982. 3. 東京大学大学院 工学系研究科 反応化学専門課程 博士課程修了
      1982. 3. 工学博士
      1982. 4. 新日本製鐵株式会社(基礎研究所)入社
      1991. 3. 同社退社
      1991. 4. 東京大学 講師 工学部 反応化学科
      1993. 2. 東京大学 助教授 工学部 反応化学科
      1999. 4. 東京大学 助教授 大学院新領域創成科学研究科 環境学専攻
      2005. 9. 東京大学 教授 環境安全研究センター 
      2013. 4. 東京大学 教授 環境安全研究センター センター長


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    • 講演:『人工細胞外基質(合成コラーゲン、エラスチン成型体)の開発とその応用』
          ユニクス株式会社 代表取締役
          竹林 貴史 氏
       
    • 講演日:平成25年10月19日(土)於て 東工大(大岡山)蔵前会館3F手島精一記念会議室

     

    • 【略歴】

      【竹林貴史(たけばやしたかふみ)】

      1983年 九州工業大学 工業化学科修了
      1983年 チッソ株式会社入社
      2011年4月 チッソ株式会社の事業を引き継いだJNC株式会社に転籍
      2012年3月 三重大学大学院工学研究科博士後期課程単位取得満期退学
      2012年4月 JNC株式会社退社
      2012年5月 ユニクス株式会社設立
      現在、ユニクス株式会社 代表取締役、
      一般社団法人近畿化学協会代議員



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    • 講演:『ナノファイバー材料の環境・エネルギーデバイスへの展開』
          東京工業大学大学院
          有機・高分子物質専攻 准教授
          松本 英俊 氏

    • 講演日:平成25年10月19日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室


    • 【講演要旨】
       2000年にアメリカでナノテクノロジー推進国家戦略(NNI)がスタートして13年が経過した。NNIを契機に世界中でナノテクノロジーの研究開発が活発に進められるようになり、この間にナノファイバーの研究開発も大きく進展した。超極細の繊維であるナノファイバーは1次元の形状を持つナノ材料であり、ナノスケールの直径に由来する機能とハンドリングの容易なマクロな長さを併せ持つユニークな材料である。本講演では、高電場下で発生する電気流体現象を利用したナノファイバー作製技術であるエレクトロスピニングの特徴とエレクトロスピニングによって作製されたナノファイバー材料の環境・エネルギー分野への展開について最近の研究例を紹介する。

     

    • 【略歴】

      松本 英俊(まつもと ひでとし)

      1994年 東京工業大学工学部有機材料工学科卒業
      1996年 東京工業大学大学院有機材料工学専攻修士課程修了
      1996年〜1999年 株式会社トクヤマ 化学技術研究所研究員
      2002年 東京工業大学大学院有機・高分子物質専攻博士課程修了、博士(工学)
      同年 同専攻助手
      2008年 同専攻特任准教授
      2011年 東京工業大学浸透圧発電研究センター研究員
      2012年 東京工業大学大学院有機・高分子物質専攻准教授
      専門:ナノファイバー・ナノ材料、エネルギー変換材料、高分子膜
      受賞:2005年日本膜学会膜学研究奨励賞


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    • 講演:『新要素技術『過熱水蒸気プラズマ』
          一一SMF(Solar Marine Farm)U & 
          EZBio(Emission Zero)システムから
          新しい要素技術を展望する一一』
          森と海研究所・代表・所長
          藤村 直人 氏
       
    • 講演日:平成25年11月9日(土)於て 東工大(大岡山)蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       2002年、廣崎芳次元江ノ島水族館長、青田昌秋北大教授・オホーツク流氷科学センター所長(当時)との流氷談義がヒントになり、SMF構想が生まれました。
       生分解樹脂フィルムを海表面に浮かべ、繁殖した微細藻類を定期的に刈り取り処理する、という方式です。これによって、資源・環境問題に大きく貢献する事ができます。微細藻類は極めて腐敗し易く扱い難いものですが、特殊な過熱水蒸気処理で安価な腐敗防止と大幅な糖化速度の向上を実現し、ビジョン開発で特許出願しました。
       更に、この基本技術の応用で、間伐材の究極的全利用を目指した『EZBioシステム』にも取り組んできました。
       特殊な過熱水蒸気はこれらのプロジェクトにおいて最も重要な基盤技術であり、現在様々な応用の検討、特許出願を進めています。本講演では、今日に至る研究の経緯と特殊な過熱水蒸気技術の概要とその用途展開の可能性について概説します。

     

    • 【略歴】

      1973年 東京工業大学工学部 電気化学科卒
            キヤノン株式会社中央研究所、複写機開発本部、化成開発本部 
            電子写真感光体開発(OPC開発のリーダー)
      1990年 電子写真研究所 研究部長
            FFプロジェクト(Future field Project) チーフ
      2000年 材料技術研究所 副所長
      2002年 ソーラーマリンファーム(SNF)構想(広崎芳次博士と共同)
      2008年 EZBioシステム(間伐材の本格的ゼロエミッション)構想
           キヤノン株式会社退職
      2009年 NPO法人地域交流センター・森の駅推進協議会幹事
           京都工芸繊維大学NPO法人伝統みらい会員 匠の守二級
      現在  森と海研究所 代表・所長
           潟jューネイチャー 代表取締役



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    • 講演:『階層構造制御によるPEDOT/PSSの高導電化とデバイス応用』
          山梨大学大学院 医学工学総合研究部 准教授
          奥崎 秀典 氏

    • 講演日:平成25年11月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室


    • 【講演要旨】
       導電性高分子の発見とその後の研究開発は,軽量でフレキシブル,安価なプラスチック・エレクトロニクスという新分野を拓きました。中でもPEDOT/PSSは高い電導度と安定性,透明性を有することから,帯電防止材や固体電解コンデンサ,有機ELのホール注入層など幅広く用いられています。さらに最近では,ポストITO材料としてタッチパネルや太陽電池などの透明電極としての期待が高まっています。本講演では,PEDOT/PSSの高次構造制御による高導電化とデバイス応用について,これまで得られた研究成果を中心に解説します。

     

    • 【略歴】

      平成 6年 北海道大学大学院理学研究科博士課程修了
      平成 6年 山梨大学工学部 助手
      平成12年 文部科学省在外研究員(米ペンシルベニア大 アラン・マクダイアミド教授)
      平成15年 山梨大学大学院医学工学総合研究部 助教授
      平成17年 山梨大学大学院医学工学総合研究部 准教授
            現在に至る 博士(理学)


  • Ref.No.131214-1   元へ戻る

    • 講演:『電子線照射技術による高分子材料の改質』
          京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科
          先端ファイブロ科学部門・准教授
          奥林 里子 氏
       
    • 講演日:平成25年12月14日(土)於て 東工大(大岡山)蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       高エネルギーを持つ電子線は、紙・プラスチック・ゴム・食品分野などにおいて、接着剤やコーティング樹脂の硬化、架橋、滅菌、などすでに産業界で幅広く利用されています。本講演では,電子線加工の特徴や原理、UV硬化との違いや具体的な実用例のほか、高分子材料に第二の機能を与えることができるグラフト重合を中心に、ラボスケールの研究から実用化を見据えた企業との共同研究について、電子線照射装置開発や委託加工施設を含めてご紹介いたします。

     

    • 【略歴】

      京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 先端ファイブロ科学部門・准教授
      奥林里子(おくばやし さとこ)
      1996 福井大学大学院工学研究科 工学博士号取得
      1996〜2001 熊本大学工学部 助手
      2001〜2005 ドレスデン工科大学,インスブルック大学客員研究員
      2005〜2007 福井大学 博士研究員
      2007〜 京都工芸繊維大学大学院工芸科学研究科 准教授
      専門:繊維加工

 


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2013年12月25日 最終更新

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