新規事業研究会月例会講演要旨

(平成24年)
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    • 講演:『爆射法ナノダイヤモンドの現状と展望』
          ビジョン開発株式会社
          研究開発部本部長
          松本 和子 氏
       
    • 講演日:平成24年1月21日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       旧ソ連邦時代に開発された爆射法ナノダイヤモンドはその後20年以上を経て徐々に中国、ヨーロッパ、米国等に広まり、基礎研究から一部実用域に達している。爆薬の爆発で合成されたナノダイヤモンドは、爆発直後は1次粒子である数nmの球状ナノダイヤモンドを核としてその周りをグラファイト様の層状炭素や不定形炭素が蔽った黒色凝集体として存在する。ダイヤモンド一般の持つ高硬度、高屈折率、高熱伝導率等の特質に加え、従来の合成ダイヤモンドと異なり物性が等方的であるという特徴は、ナノダイヤモンドを均一に分散添加できれば多くの材料の特性を大きく変えるであろうと期待させる。爆発直後の粗ナノダイヤモンドを精製して溶媒に分散可能で粒径がなるべく均一な1次粒子からなるナノダイヤモンドを得ることに多くの努力と時間が費やされてきた。本講演では、これまでの基礎研究の結果によりどこまでが達成されたか、今後多くの材料に分散できればどのような分野への応用が考えられるかなどを紹介する。さらに、最近のビジョン開発(株)の応用成果として、ナノダイヤモンドを吸着凝集剤とするセシウム、ストロンチウムの選択的除去法について紹介したい。 

     

    • 【略歴】
      昭和47年3月 東京大学理学部化学科卒業
      昭和52年3月 東京大学理学系研究科化学専攻博士課程中退
      昭和52年7月 理学博士 取得(東京大学)
      昭和52年 東京大学理学部助手
      昭和59年 早稲田大学理工学部助教授
      平成元年 早稲田大学理工学部教授
      平成19年 東京化成工業梶@技術顧問
      平成23年 ビジョン開発梶@研究開発部本部長
             現在に至る

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    • 講演:『積水化学自然に学ぶものづくり研究助成プログラムと企業としての今後の取り組み』
          株式会社積水インテグレーテッドリサーチ 主席研究員
          積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム 事務局長
          佐野 健三 氏
       
    • 講演日:平成24年2月18日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】

      1. 概要
       「積水化学 自然に学ぶものづくり研究助成プログラム」は創立55周年を記念し、200 2年からCSR(企業の社会的責任)活動の一つとして開始し、2011年には10回目を迎 えます。これまでの総括とこれからサステイナブル(持続可能)な企業としてどのような活動 がもとめられているのか、ご紹介します。

      2. 助成プログラムの概要と実績
       ――百年先、千年先を見据えた持続可能な社会構築にむけて――

      助成対象 国内研究機関に属し、自然に学んだ基礎サイエンスの知見を活かした 「自然」の機能を「ものづくり」に活用する研究
      助成金額 100万円〜300万円、総額2500万円
      これまでの応募総数 2732件
      これまでの助成総数 138件
      選考基準 1. 自然を活かす、自然に学ぶコンセプト、ものづくり
      2. 独創性、新規性、深さ
      3. 熱意、成長期待
      審査委員 委員長:蒲池幹治・大阪大学名誉教授ほか8名の外部有識者

      このプログラムでは、複数の学問領域にまたがり、門研究分野では取り上げられなかったテーマを取り上げることができ、多くの研究者から感謝されています。
      いくつかの例をご紹介します。

      3. 大学での研究と企業での製品開発の違い
       研究助成を始めて10年目を迎えるにあたり、各方面から早く「ものづくり」を実現してほしいとか、早く「ものづくり」を実践する仕組みを構築してほしいということを要望されております。ところが、大学と企業ではもともとその使命が異なるため、連携するにはいくつかの課題があります。

      大学
      企業
      ・論文優先      ・世界初
      ・試験管での検証   ・研究費困窮
      ・基礎研究も大きな使命で製品から遠い
      ・学際連携は掛け声のみ
      ・利潤追求   ・実現可能性の検証
      ・50年先の実現には興味なし
      ・技術競争力  ・開発資金と回収計画
      ・M&A    ・社会的責任

      ひとつたいへんうまくいった例を紹介します。写真にある「フラクタル日除け」です。これ は、小片で直射日光を遮るとその小片自体はそれほど蓄熱しないという原理を応用して開発されたものです。木陰をイメージして日差しを遮る小片を空間にうまく配列したもので、その構造は四面体の相似形が続く構造(フラクタル)になっています。実際の気温はそれほど下がりませんが、この日よけの下に入ると、それ以上に涼しく快適に感じます。助成プログラムから生まれたものではありませんが、京都大学の酒井敏教授が発明され、成型加工できる企業を探しておられるときに積水化学が協力を申し入れ、2008年に実現しました。現在、各地での評価を終え、今年から販売できるよう体制を整えています。これは、大学が基本性能の確認まで済ませ、後は生産技術を持っている企業が引き受ける段階でしたのでたいへんうまくいった事例です。


      4. 企業の取り組み
      自然に学ぶものづくりという言葉はたいへん魅力的な響きがありますが、どのようなしくみで定常化させるかは難しい課題です。いち早く標榜してきたわが社ですから自然に学んだ製品をより多く世に出すよう、経営陣から日々要請されています。模索する現状をご紹介します。

     

    • 【略歴】
      佐野健三(さの けんぞう)
      現職 
      株式会社 積水インテグレーテッドリサーチ 主席研究員
      略歴
      1978年 大阪大学工学部 電子工学科卒
      1978年 日本医学研究所、株式会社柳本製作所、株式会社椿本チエインを経て
      1987年 積水化学工業株式会社 主にパワーエレクトロニクス製品の開発に従事、
      2010年より現職 研究助成プログラムの事務局を担当


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    • 講演:『危険な空への挑戦から創造された安全工学〜墓石安全からレジリエンス工学へ〜』
          株式会社安全マネジメント研究所 代表取締役所長
          石橋 明 氏
       
    • 講演日:平成24年2月18日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       航空分野では、長い黎明期のあと計器飛行が可能になると急激に航空機が発達し、航空交通機関として機能し始めた。しかし、航空機の発達に伴って次々と新しい態様の悲惨な事故を経験し多大な犠牲を払った。そこで、航空界を挙げて、「空は危険である」、「自然の法則は変えられない」、「人は誰でも間違える」など3つの真理に気付くこととなった。
       この考え方をベースにして、可能なあらゆる安全対策にリソースを投入し、航空機の信頼性、航空運航システムの信頼性並びに航空従事者の信頼性を高めることに成功し、現在の安全運航体制が構築された。その概要をご紹介する。 

     

    • 【略歴】
      現職・株式会社安全マネジメント研究所 代表取締役所長
      1969年中央大学法学部卒。1995年から6年間、早稲田大学大学院人間科学研究科にてヒューマンファクターズを研究。2008年から東北大学大学院工学研究科博士課程で産業安全の研究に従事。2010年9月工学博士。東北大学未来科学技術共同研究センターリサーチフェロー兼任。
      1960年海上自衛隊対潜哨戒機飛行幹部候補生、飛行幹部を経て、1969年全日空入社。1973年定期機長。以後YS-11,B737,L-1011,B767等に乗務し1999年までに飛行時間19,500時間を記録。地上では、総合安全推進委員会事務局調査役、国際線主席機長等を歴任。日本航空機操縦士協会常務理事を兼任。FSF日本支部事務局長、アジア太平洋航空会社連盟テクニカルチェアーマンなどを歴任。
      日本人間工学会、日本原子力学会、計測自動制御学会、ヒューマインタフェース学会、日本プラントヒューマンファクター学会、国際経営文化学会、失敗学会理事 組織行動分科会長等で研究活動中。
      その他、JAXA有人サポート委員会委員、航空管制安全報告分析委員などを担当し、神奈川航空少年団団長を務める。

     


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    • 講演:『高分子トポロジー化学-「かたち」からはじめる高分子材料設計-』
          東京工業大学 有機・高分子物質専攻 教授
          手塚 育志 氏
       
    • 講演日:平成24年3月17日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       「かたち」からはじめる高分子設計に関する幾何学的基礎から合成化学プロセスの構築、さらに新機能創出をめざす「高分子トポロジー化学 (Topological Polymer Chemistry)」がめざましい進展をみせている。本講演では、やわらかい「ひも」状の高分子セグメントで組み立てられる「かたち(トポロジー)」の自由度に着目した、単環状および多環状構造高分子トポロジーの新規合成プロセスの開発、さらにこの成果をふまえた、高分子の「かたち」に基づくトポロジー効果によって創出される物理・化学・生物学的なブレークスルー機能・特性を探索する最近の研究成果を報告する。

     

    • 【略歴】

      手塚 育志(てづか やすゆき)

      学歴
      昭和51年 3月  東京大学工学部合成化学科卒業
      昭和53年 3月  東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻修士課程修了
      昭和57年 5月  東京大学大学院工学系研究科合成化学専攻博士課程中退
      この間昭和54年9月〜昭和57年3月 ゲント大学有機化学研究所留学
      (ベルギー政府給費留学生) Dr. Sci.取得
      昭和61年 2月  工学博士(東京大学)

      職歴  
      昭和57年 6月  長岡技術科学大学工学部助手
      平成 3年 4月   長岡技術科学大学工学部助教授
      平成 6年12月  東京工業大学工学部助教授
      平成11年4月  東京工業大学大学院理工学研究科助教授
      平成15年11月  東京工業大学大学院理工学研究科教授(ソフトマテリアル講座ソフトマテリアル機能分野)
      現在に至る(以下のHP参照)
      http://www.op.titech.ac.jp/lab/tezuka/ytsite/Japanese/Members/tezuka.html



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    • 講演:『多層カーボンナノチューブの発がん性を決定する物性因子の発見』
          名古屋大学大学院医学系研究科 教授
          豊國 伸哉 氏
       
    • 講演日:平成24年3月17日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館3F手島精一記念会議室

    • 【講演要旨】
       炭素原子のみからなるナノカーボンは、電子デバイス・燃料電池・パネルディスプレイ材料などへの広範囲の応用・実用化研究が急速に進展している。2008年に多層カーボンナノチューブが、アスベスト繊維と同様の中皮腫発がん性を持つことが報告された。今回、多層カーボンナノチューブの発がん性が、その直径と剛性に強く関連している事を明らかにした。物性の制御により、多層カーボンナノチューブの環境安全性向上が期待される。今回の講演ではアスベスト繊維による発がんに関しても詳細に述べる。  

     

    • 【略歴】

      豊國 伸哉(とよくに しんや)

      最終学歴:
      1985年 京都大学医学部卒業
      1991年 京都大学大学院医学研究科修了 医学博士(病理学)

      職 歴:
      1990年 米国Food and Drug Administration (CDRH) 博士研究員
      1992年 京都大学医学部病理学教室第一講座 助手
      1993年 同上 講師
      1998年 京都大学大学院医学研究科基礎病態学講座病態生物医学 助教授/准教授
      2008年 名古屋大学大学院医学系研究科病理病態学講座生体反応病理学 教授

      委員・学会等:
      日本癌学会 評議員、日本酸化ストレス学会 理事、日本病理学会 学術評議員、日本鉄バイオサイエンス学会 世話人、日本がん予防学会 評議員、日本微量元素学会 評議員
      Society for Free Radical Research Asia (SFRR Asia), representative



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    • 講演:『カーボンナノチューブ高速成長と大型構造化技術 〜軽量高強度CNTファイバーと一方向配向CNTシート〜』
          静岡大学工学部 電気電子工学科 准教授
          井上 翼 氏
       
    • 講演日:平成24年4月14日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       カーボンナノチューブ(CNT)は軽量でありながら強度・剛性が大変高いため、軽量高強度材料として注目されています。我々が開発した垂直配向多層カーボンナノチューブ・アレイは、その一端から連続的にCNTウェブを紡績できる特徴があるため、容易にCNT100%のCNTファイバーやCNTシートを製造できます。当研究室おけるCNTファイバーや一方向配向CNTシートの作製方法と材料特性及び応用技術例を紹介いたします。  

     

    • 【略歴】

      1993年 3月 神戸大学工学部 電気電子工学科卒業
      1995年 3月 神戸大学大学院工学研究科 電気電子工学専攻    修士課程修了
      2000年 3月 神戸大学大学院自然科学研究科 システム科学専攻  博士課程修了 博士(学術)
      2000年 4月 静岡大学工学部 電気電子工学科 教務員
      2002年 3月          同       助手
      2007年 4月          同       准教授
      2008年 4月 カリフォルニア工科大学(米国)客員教授(至21年3月)

      学生時代から一貫して半導体ナノ構造に興味を持ち研究を進めています。最近では、カーボンナノチューブのまったく新しい合成方法を開発し、これまでにないカーボンナノチューブ構造体を作製しています。カーボンナノチューブは「21世紀の新素材」と呼ばれるほど電気特性や機械特性、熱特性に優るナノ材料です。私の研究室では特に機械特性に注目して、高強度・超軽量カーボンナノチューブファイバーをはじめとした大型CNT構造体とその応用技術開発を行っています。



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    • 講演:『福島原発事故と放射線被爆』
          名古屋工業大学 名誉教授
          田中 靖敏 氏
       
    • 講演日:平成24年4月14日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       福島原発事故により飛散した放射性物質は人体に甚大な影響を与えている。本講演では公表されたCs137の放射能の強さから未公表(または未測定)のSr90とPu241の放射能の強さを推定する。これらの放射能の値から人体の被ばく線量を計算する。被ばく線量の値からガンの発生確率を推定する。以下の順序で話を進める。
      1) 放射能(単位はBq)と線量等量(単位はSv)の違いを明らかにする。
      2) 使用済みBWR燃料の組成表を用いてCs137の放射能からSr90とPu141の放射能を推定する(Cs137:Sr90:Pu241=1.00:0.65:0.68)。
      3) 新基準値100Bq/kgで汚染された食品1kgを毎日摂取した時、10年間の積算被ばく線量を計算する。
      4) 線形線量応答モデルによりこの被爆線量に対するガンの発生確率を求める。

     

    • 【略歴】

      1944年浜松生まれ。東京大学大学院物理学専攻修了、原子核物理学。
      東工大、フロリダ州立大、ロスアラモス国立研究所、中京短大、名工大を経て、現在名工大名誉教授。退職後JICA-SVとしてパキスタンとカンボジアに派遣される。



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    • 講演:『ナノダイヤモンドを使用した光学材料の開発』
          東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 特任准教授
          坂尻 浩一 氏
       
    • 講演日:平成24年5月19日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       炭素には結合状態の異なる複数の同素体が存在する。その結合状態に依存して多様な物性を発現させ得るため、ナノカーボンと総称される様々な炭素材料の研究開発が盛んに行われている。本講演では、ナノダイヤモンドの光学特性を利用した透明スクリーンについて紹介する。使用したナノダイヤモンドは適当な表面処理により水分散性に優れていることから、母材としてポリビニルアルコールを選択し、ポリビニルアルコール/ナノダイヤモンド複合膜について検討を行った。意外にも、ナノダイヤモンドとポリビニルアルコールを混合した水分散液をガラス上に塗布する単純な方法により、透明で且つスクリーン性能に優れた透過型透明スクリーンを作製できた。   

     

    • 【略歴】 ・平成13年3月
       東京工業大学理工学研究科高分子工学専攻博士後期課程修了
      ・平成13年4月―平成15年6月
       東邦テナックス株式会社 研究所
      ・平成15年6月―平成17年3月
       科学技術振興機構 戦略的創造研究推進事業 八島超構造らせん高分子プロジェクト  
      ・平成17年4月―平成23年3月
       岐阜大学工学部応用化学科 助教
      ・平成23年4月―現在
       東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 特任准教授




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    • 講演:『有機デバイスにおける封止性能向上技術』
          株式会社アイエスジェー 代表取締役
          赤星 治 氏
       
    • 講演日:平成24年5月19日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       昨今韓国勢の躍進により、急激に大型化が進む有機ELディスプレイや有機EL照明など、有機デバイスにおける技術革新が急務となっています。
        有機デバイスはその特性から性能向上を行うためには封止技術が大きなファクターを占めています。

       一方では大型化に伴い、今までのガラス封止では最早構造的に限界とも言われ、将来的なフレキシブルデバイス等も実現するためには、封止方法の見直しによる性能向上と生産性両面におけるブレイクスルーが必須です。
       それらの解決策として現在最も有望視されながら、生産現場への導入がなかなか進まない固体膜封止技術について、世界的なトレンドとその問題点、改善の進捗をご紹介いたします。

     

    • 【略歴】
      株式会社アイエスジェー  代表取締役
      1963年 生まれ  東京都出身
      東京都立北豊島工業高等学校 電子科卒業

      1981年  富士通デバイス株式会社入社。
      1999年  半導体コンサルティング オムニ研究所入社
      2002年  同社取締役副社長に就任。
      2002年  山形大学 城戸研究室 新研究棟立上作業統括
      2005年 OLED照明 東北デバイス株式会社 取締役副社長
      2010年 現職

      ■ 2008年〜2010年度  教育庁青森県教育委員会 アドバイザリーボードメンバー
      ■ 2010年度        財)機械振興協会 エコデバイス 調査委員

       



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    • 講演:『揮発性有機化合物を低温酸化分解する有機無機ハイブリッド触媒』
          東京工業大学 資源化学研究所 准教授
          谷口 裕樹 氏
       
    • 講演日:平成24年6月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       有機イオン液体に溶解させたバナジウム化合物をシリカに含浸担持し、空気中で加熱すると酸化バナジウムナノ粒子が均一に分散して生成した。この材料は高い酸化触媒能を有し、揮発性有機化合物を低温で分解できる。この触媒を用いると、スチレンが60℃で92%分解された。その速度は触媒1グラムあたり、毎時400ミリモルのスチレンを分解できる結果であった。また、速度は遅いが、30℃においても,スチレンの分解が20%程度進行していることが明らかとなった。酸化触媒としては従来にない構造を有しており、ナノサイズ化による表面積向上、ナノ粒子の凝集防止等イオン液体の作用により、金属酸化物ナノ粒子の特長を最大限に活用することができる。今後、他のVOCやCO等の有害な無機ガスへの応用も期待できる。さらに、本触媒には抗菌活性も見いだされており、空気清浄分野等における応用が望まれる。   

     

    • 【略歴】
      谷口 裕樹
      1989年 大阪大学大学院基礎工学研究科博士後期課程修了(村橋俊一研究室)、工学博士
      1989-1992 鈴鹿工業高等専門学校 助手
      1992-1995 広島大学工学部 助手
      1995-2002 九州大学大学院工学研究院 助手
      (2000-2001 マックスプランク石炭化学研究所博士研究員)
      2002-   東京工業大学 資源化学研究所 准教授




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    • 講演:『球状カーボンナノホーンの大量合成と応用・実用化 〜本格的実用化を見据えた研究開発〜』
          名古屋工業大学大学院工学研究科 未来材料創成工学専攻 准教授
          林 靖彦 氏
       
    • 講演日:平成24年6月9日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       ナノテクノロジーの代表的な材料であるカーボンナノチューブ(CNT)は,1991年に発見されて以来約20年が経つが十分な産業化には結びついていないのが現状である.CNTの他,フラーレンやグラフェンの研究では,日本の多くの研究者が先導的な研究を行っており,この優位性を活かして様々な応用製品が早期に開発されることが強く望まれる.
       我々は,水中アーク放電法によりナノカーボンの一種である「球状カーボンナノホーン;S-CNH」の大量合成に目処を付け,製品開発に十分耐えうるS-CNHの安定した供給が可能となった.カーボンナノホーンは,飯島澄男教授らのグループが発見したもので,角(ホーン)状の不規則な形状を持つグラファイトからできている.このため,表面積が大きく,細孔容量が非常に大きい特徴があり,燃料電池用触媒電極への応用や大量の水素ガスを吸蔵できることからガス貯蔵への応用などが期待されています.その他,機能性素材・複合材料,ドラッグデリバリー等,幅広い応用が期待されている.
      講演では, S-CNHの構造,合成方法,応用技術例について紹介する.

     

    • 【略歴】

      林 靖彦(はやし やすひこ)

      【学歴】
      1992年3月 名古屋工業大学大学院工学研究科博士前期課程 電気情報工学専攻 修了
      1999年3月 名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程 電気情報学工専攻 修了
      1999年4月 名古屋工業大学大学院工学研究科 都市循環システム工学専攻 助手
      2007年4月 名古屋工業大学大学院工学研究科 都市循環システム工学専攻 准教授
      2008年4月 名古屋工業大学大学院工学研究科 未来材料創成工学専攻 准教授

      【学位】
      博士(工学)(名古屋工業大学)

      【職歴等】
      ・1992年4月から4年間モトローラ株式会社で半導体モデリングに従事
      ・海外派遣研究員として,英国・ケンブリッジ大学,サリー大学,デンマーク・デンマーク工科大学で研究を実施

      【専門】
      ナノ物性,ナノ材料合成,半導体デバイス工学

      【研究】
      ・カーボンナノチューブ,カーボンナノホーン,グラフェンの合成,ナノ物性評価,実用化研究
      ・エネルギー蓄電デバイスの開発
      ・フレキシブル有機半導体トランジスタの開発
      ・次世代・高効率有機太陽電池の開発

      【学会等】
      ・社団法人 応用物理学会
      ・Materials Research Society(MRS)
      ・The Institute of Electrical and Electronic Engineers (IEEE)

      【ホームページ】
      http://www.geocities.jp/nit_hayashi_personal_hp/

       



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    • 講演:『カネカの熱対策材料』
          株式会社カネカ 先端材料開発研究所 情報通信材料研究グループ
          吉原 秀輔 氏
       
    • 講演日:平成24年7月14日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       電子機器の発熱対策が重要な技術となっているなか、カネカではサーマルソリューションマテリアルズと称し、一連の熱対策製品の開発を進めてきた。
       これらのうち、ポリイミドフィルムを独自の技術で焼成して作る熱拡散用グラファイトシート、 独自の反応性オリゴマーと熱伝導性フィラーを組み合わせた非シリコーン系熱伝導性RTVエラストマー、 ポリエステル系樹脂と熱伝導性フィラーの配合により高い電気絶縁性と熱伝導性の両立を実現した絶縁熱伝導性樹脂、 また最近上市した、ベース樹脂の高熱伝導化による新しい熱可塑性熱伝導性樹脂、などについて紹介する。   

     

    • 【略歴】
      2007年3月
      早稲田大学大学院理工学研究科生命理工学専攻修了(竜田邦明研究室)
      2007年4月―現在
      株式会社カネカ 先端材料開発研究所 情報通信材料研究グループ
      2010年10月―現在
      東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 博士後期課程社会人大学院プログラム(渡辺順次研究室)




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    • 講演:『強誘電性カラムナー液晶の開発 −超高密度メモリー素子への挑戦−』
          東京工業大学大学院理工学研究科 有機・高分子物質専攻 教授
          竹添 秀男 氏
       
    • 講演日:平成24年7月14日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       分子が積み重なったカラム構造(円柱構造)を持った液晶性物質において、カラム軸方向に分極を持つ強誘電性カラムナー液晶材料の開発に世界で初めて成功した。この物質を利用することで、従来とはまったく異なる方法で簡便に超高密度メモリー素子を作製できると期待される。また、強誘電性材料の開発に今までにないアプローチを与えるほか、液晶材料の新たな応用可能性を提示するものである。これまでに多くの研究者が試みてきたにもかかわらず、誰も実現できなかった強誘電性カラムナー液晶を実現したという意味で、基礎科学的にも極めて重要な成果である。本研究成果は、東工大の荒岡史人、竹添秀男、東大の宮島大吾、相田卓三らの共同研究で、Science 336, 209 (2012)に発表された。

     

    • 【略歴】
      竹添 秀男(たけぞえ ひでお)

      (学歴)
      1970年3月31日 東京教育大学理学部物理学科卒業
      1970年4月1日 東京教育大学大学院理学研究科修士課程入学 物理学専攻
      1972年3月31日 東京教育大学大学院理学研究科修士課程修了(理学修士)
      1972年4月1日 東京教育大学大学院理学研究科博士課程入学 物理学専攻
      1975年3月31日 東京教育大学大学院理学研究科博士課程修了(理学博士)

      (職歴)
      1975年4月1日 日本学術振興会奨励研究員
      1976年2月1日 東京工業大学工学部有機材料工学科助手
      1979年4月1日 米国ウイスコンシン大学化学科客員研究員
      1981年3月31日 まで(2年目は休職)
      1986年4月1日 東京工業大学工学部有機材料工学科助教授
      1991年5月1日 東京工業大学工学部有機材料工学科教授
      1999年4月1日 東京工業大学大学院理工学研究科有機・高分子物質教授
      現在に至る

      (主な受賞)
      1990年9月
       応用物理学会賞 反強誘電性液晶の発見
       "Antiferroelectric Chiral Smectic Phases Responsible for the
       Tristable Switching in MHPOBC"
       A. D. L. Chandani, E. Gorecka, Y. Ouchi, H. Takezoe & A. Fukuda
       Jpn. J. Appl. Phys. 28 (1989) L1265
      2000年10月
       液晶学会 業績賞
       「液晶物性に関する広範な研究とその展開」
      2007年8月3日
       応用物理学会フェロー表彰
       「液晶物性の基礎科学と応用に関する研究」
      2007年9月4日
       応用物理学会論文賞
      「Bent-Core Liquid Crystals: Their Mysterious and Attractive World」
       Jpn. J. Appl. Phys. 45 (2A), 2006, pp.597-625.
      2008年4月15日
       文部科学大臣表彰
       「バナナ形液晶の研究 −液晶科学の新分野創生−」
      2010年9月15日
       液晶学会 論文賞
       “Enhanced Optical Activity by Achiral Rod-like Molecules Nano-segregated in the B4 Structure of Achiral Bent-core Molecules” J. Am. Chem. Soc. 131, 12368 (2009)

       



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    • 講演:『ハイエンド有機半導体デバイス』
          大阪大学 産業科学研究所
          先進電子デバイス研究分野 竹谷研究室 教授
          竹谷 純一 氏
       
    • 講演日:平成24年9月15日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       有機半導体材料開発、デバイス化プロセス、及び電子移動の物理的理解が、最近大きく進み、これまでより桁違いの性能を有する有機トランジスタデバイスが得られている。特に、有機半導体分子の溶液を塗布する際に結晶化するプロセスの開発によって、移動度が10 cm2/Vsを超える高性能のトランジスタデバイスが容易に作製できるようになった。本講演では、このハイエンド有機半導体デバイスを、低コスト化可能なプロセスで一度に形成する手法及び液晶ディスプレイパネルや高速電子回路への応用を含めて、概説する。  

     

    • 【略歴】
      竹谷 純一 / Junichi Takeya

      略歴
      1989.3 東京大学理学部物理学科 卒業
      1991.3 東京大学理学系研究科物理学専攻(物性研究所) 修士課程 修了
      修士論文:CuサイトのZn, Al, Ni置換によるBa2YCu3Oyの異常低温比熱の研究(石川征靖研究室)
      1991.4〜2006.3 財団法人電力中央研究所 研究員、主任研究員
      2001.1 東京大学理学系研究科物理学専攻より学位 博士(理学)
      博士論文:“Thermal conductivity of the spin-Peierls compound CuGeO3 and its Mg-doped system”
      2001.8〜2005.11 スイス連邦工科大学(ETH)固体物理研究所 客員研究員
      2005.3〜2006.3 独立行政法人 理化学研究所 客員研究員
      2005.10〜2006.3 東北大学金属材料研究所 客員助教授
      2006.4〜2010.3 大阪大学理学研究科化学専攻物性物理化学研究室(中澤康浩研究室)准教授
      2010.4〜現在 大阪大学産業科学研究所 教授

      研究内容
       有機半導体の電子輸送現
       有機半導体デバイスの開発
       低温電子物性

      所属学会
        日本物理学会
       応用物理学会
       日本化学会
       熱測定学会
       Materials Research Society
       American Physical Society




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    • 講演:『実用的な有機半導体材料の創製』
          大阪大学 産業科学研究所
          先進電子デバイス研究分野 竹谷研究室 准教授
          岡本 敏宏 氏
       
    • 講演日:平成24年9月15日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       次世代産業として期待される有機エレクトロニクスにおいて,巨大な市場形成を実際に可能にする回路素子への広範な応用を鑑みると,レベルでの有機半導体材料のイノベーションが求められている.我々はごく最近独自に設計した新奇有機半導体材料のコンセプトによって,1) 高移動度であることに加えて,2) 化学的かつ熱的に高い安定性,3) 印刷プロセス可能な溶解性を有すること,さらに,4) 低環境負荷で大量合成可能,つまり工業適合性が高いという,実用に供するための要件をすべて満たす新規有機半導体材料の開発に成功した.これまでに多数の優れた有機半導体分子が開発されているが,これらの条件にすべて適合する物質系は未だ得られていない. 本発表では,半導体材料の機能を最大限に発揮させるため,本分子の特殊形状からくる特有の電子状態や集合体構造とデバイス特性の関連を詳細に検討したので発表する.

     

    • 【略歴】
      学歴
      2003年  大阪市立大学大学院理学研究科物質分子系専攻後期博士課程修了
      博士(理学) (岡田惠次 教授)

      研究歴
      2003-2006年 日本学術振興会特別研究員(SPD)
      2003年4月-2005年3月 名古屋大学大学院理学研究化学専攻 博士研究員(山口茂弘 教授)
      2005年4月-2007年9月 スタンフォード大学化学工学科 博士研究員(Zhenan Bao 准教授)
      2007年10月-2009年3月 理化学研究所基幹研究所 基幹研究員(相田卓三 教授)
      2009年4月-2010年10月 東京大学大学院理学系研究科(化学系) 特任助教
      2010年11月-2012年7月 大阪大学産業科学研究所 特任准教授
      2012年7月-現在 大阪大学産業科学研究所 准教授

      専門分野
      有機合成化学,有機材料科学,有機エレクトロニクス



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    • 講演:『放射能除染における汚水中放射性Cs新規吸着・凝集分離技術』
          株式会社ノアテック 取締役営業本部長
          佐々木 克典 氏
       
    • 講演日:平成24年10月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
        2011年3月11日に起こった東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故により、原子力発電所周辺地域への放射性物質の飛散が深刻な環境汚染を引き起こした。大気中に放出された放射性セシウムによる放射能汚染は、広範囲にわたっていることから、除染には多くの時間と労力を要するため、当面は人の活動の著しい市街地(学校や公園等の公的施設等)と居住地及びその周辺を優先的に進めてきた。
        現地における除染技術にはいくつかの方法があるが、その一つである高圧水洗浄方法を用いた場合、放射性セシウムは粒子の小さい粘性土に吸着しやすいため、除染によって発生する濁水中に多く含まれている。そこで、従来から土木工事の濁水処理で使用してきた弊社の無機系粉末凝集剤であるスーパーナミット(TN315-NYT3)を用いた放射能汚染排水処理の効果の検証を行ったのでその結果を報告する。

     

    • 【略歴】

      氏 名   佐々木 克典
      生年月日 昭和26年11月11日生まれ
      年 齢    60歳
      出身地   岩手県盛岡市
      最終学歴 東北大学農学部水産学科卒業
      職  歴  1976年4月 (社)茨城県公害防止協会入社
             2003年3月 (社)茨城県公害防止協会退職
             2003年4月  佐々木技術士事務所開設
             中国遺棄化学兵器処理プロジェクトに環境の専門化として参画
             2012年4月(株)ノアテックへ入社
             2012年8月(株)ノアテック取締役就任 現在に至る

      資 格   技術士(環境部門)   第33548号
             環境計量士      第4351号
             第一種作業環境測定士 第8−381号
             ISO17025試験所認定審査員(NITE)

                     主な業務経歴
       1976年:(社)茨城県公害防止協会へ入社して以来、工場・事業場の排水や公共用水域の採水、土壌や産業廃棄物の採取、排ガスや環境大気の採取、騒音・振動・悪臭の測定等の現地作業と採取された試料の分析に携わる。この間、いくつかの分析方法の改善や新技術の開発を行う。
       1978年:霞ヶ浦富栄養化防止条例制定にいたるまでのさまざまな調査解析業務にかかわる。     
       1986年:千波湖浄化対策検討委員会が発足し、委員として参加し、いくつかの実験を行いつつ新しい浄化手法を模索しながら、導水による効果(水質と水量の関係)を実験で立証し、具体的な浄化対策を実施。
       1987年:5ヵ年にわたって、千葉県の北総東部地区(1市8町)のファームポンドに発生するアオコの抑制・除去に関する水質浄化技術確立を目的にした関東農政局検討委員会の専門委員会に委員として参加。
       1989年:ゴルフ場の農薬問題の解決のため、生物試験を用いた新しい評価方法を導入することによってより効果的な環境モニタリングを確立する。この成果を1991年から1993年までの3年間水環境学会に発表。
       1990年から1992年にかけて農薬の吸着・ろ過試験を行い、茨城県ゴルフ場農薬にかかる暫定指針策定に携わる。

       1993年から鹿島地区の埋設物の実態調査等をはじめとするいくつかの廃棄物不法投棄関連の土壌汚染対策調査に携わる。特に、1997年には常磐新線沿線開発に伴う不法投棄廃棄物の実態及び処理処分の方法の確立に関する調査に携わる。調査計画を立案し、埋設範囲を特定する調査からはじまり、有害性の有無や処理処分方法の検討をおこなう。こうした調査を、工業団地の開発事業,港湾建設事業,遊休地の開発事業等で、10年間で7物件に関与する。
       2003年:佐々木技術士事務所設立
       中国遺棄化学兵器処理プロジェクトに参画し、環境PMとして化学剤の各種基準について日本側専門家として中国側専門家と協議する。2008年3月、事業全面見直しに伴いプロジェクトから離脱。その後、計量証明事業所の業務改善や環境コンサルティング業務に携わる。
       2012年:(株)ノアテック入社
       特殊無機系粉末凝集剤(スーパーナミット)を中心に営業展開を図る。特に、本凝集剤を使用した放射能汚染排水処理や汚染土壌処理に関する実証試験に関わる。現在、国内外を問わず、様々な分野での本凝集剤の活用及び環境分野全般へのビジネスを展開中である。
       環境アセスメント業務:1980年の工業団地立地に伴う事業をはじめとして、1989年からゴルフ場開発に伴うもの,廃棄物最終処分場建設に伴うもの,焼却炉建設に伴うものに携わる。また、1998年から2003年にかけて廃棄物処理法に伴う生活環境調査(ミニアセス)を多くてがけ、焼却炉建設,中間処理(破砕,切断),最終処分場増設の許認可に携わる。
       発生源対策業務:各種排水処理の診断業務や排ガス処理の局所排気装置の機能調査等のコンサルティング業務、農業集落排水処理施設にかかわる脱窒・脱りんの技術開発業務に携わった。1994年から3年間にわたって揮発性有機塩素系化合物(VOC)の下水処理場における動態調査にかかわる。
       その他の環境調査業務:漁業補償関連の利根川流下稚アユ調査,魚類調査、長良川河口堰設置にかかる各種調査、北千葉導水(印旛沼・手賀沼)事業にかかる各種調査や実証試験業務にかかわる。
                     
      その他の経歴
       1986〜1987年:千波湖浄化対策調査研究会委員(水戸市)
       1987〜1991年:北総東部水質浄化技術委員会委員(関東農政局)
       1996〜1999年:水戸市自然環境保全委員(水戸市)
       1997年〜現在:社団法人日本環境測定分析協会 教育インストラクター
       2000年〜現在:社団法人日本環境測定分析協会 広報・情報委員会委員
       2003年〜現在:社団法人日本環境測定分析協会 SELF委員
       2005年〜現在:社団法人日本環境測定分析協会 環境測定分析士試験実行委員




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    • 講演:『超臨界CO2を利用したプラスチックの分散成形加工技術の開発』
          日立マクセル株式会社 グローバル商品開発本部
          機能性材料グループ 主任技師
          遊佐 敦 氏
       
    • 講演日:平成24年10月13日(土)於て 東工大(大岡山) 蔵前会館1Fロイアルブルーホール

    • 【講演要旨】
       超臨界CO2の溶媒効果を用いて、射出成形や押し出し成形時、プラスチックに無機粒子を微分散させるプロセスを開発しました。高圧CO2に可溶な少量の無機粒子をin-situでプラスチック中にナノ分散させます。本講演では、これら成形技術とめっきに応用したプロセスの概要と実用化にむけた取り組み、フッ素化ナノダイヤを用いた検討事例等について解説します。

     

    • 【略歴】
      遊佐 敦

      日立マクセル株式会社 グローバル商品開発本部
      機能性材料グループ 主任技師

      1990年3月  信州大学 繊維学部機能高分子学科 卒業。          
      同年4月 日立マクセル(株)入社、CD-Rの色素記録膜の開発に従事
      1992年〜2000年 DVD等、光ディスク成形基盤の射出成形量産技術の開発に従事  
      2003年〜現在  超臨界流体を利用した成形加工技術の研究開発に従事

 



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    • 講演:『エレクトロニクス分野におけるガスマネジメントと装置−ガス・薬品の上流から下流まで関わって−』
          東横化学株式会社
          事業開発室 エンジニアリング部 技術支援チーム リーダー
          大賀 信夫 氏
          研究開発室 主任 
          外間 省吾 氏
          研究開発室 主任 
          平川 清 氏
       
    • 講演日:平成24年11月17日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
      『東横化学は、産業用ガスを取り扱って半世紀以上の実績をもつ会社です。半導体デバイス分野に深く係わる中で発展させてきました、供給から除害・リサイクル、防災、環境対策までを一環してカバーする弊社独自の“トータルガスマネジメント”を紹介いたします。』

      【技術紹介】
      『数多くある半導体製造装置の中で弊社が大きなシェアを得ているシリコンカーバイド(SiC)用高温熱処理装置、CMPスラリー供給システムに関して、進展著しいワイドギャップ半導体の動向、シリコンウェーハの大口径化・微細化、研究開発部門の取り組みを絡めながら紹介いたします。』

       
    • 【略歴】
      【企業紹介】
      ・発表者:
       事業開発室 エンジニアリング部 技術支援チーム
       リーダー 大賀 信夫(おおが のぶお)

      【技術紹介】
      1)SiC用高温熱処理装置
      ・発表者:
       研究開発室 主任 外間 省吾(そとま しょうご)

      ・略歴:
       2000年 東北大学大学院修士課程修了(応用化学専攻)
       2000年 東横化学株式会社入社
       以降、半導体製造装置であるCVD装置、熱処理装置の開発に従事、現在に至る

      2)CMPスラリー供給システム
      ・発表者:
       研究開発室 主任 平川 清(ひらかわ きよし)

      ・略歴:
       1998年 熊本工業大学大学院修士課程修了(応用化学専攻)
       1998年 東横化学株式会社入社
       以降、薬品供給装置の開発に従事、現在に至る



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    • 講演:『高導電性ダイヤモンド薄膜によるp型透明導電膜、高温動作トランジスタ』
          早稲田大学理工学部教授
          川原田 洋 氏
       
    • 講演日:平成24年11月17日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
      ダイヤモンドは炭素が四面体構造をとり、そのC-C結合(σ結合)は非常に強く、π結合がないため、通常は絶縁体である。しかし、四面体構造の置換位置にホウ素がはいるとアクセプタとなり、ホウ素が原子密度で0.5%程度導入されるとダイヤモンドは金属的な性質を示し、低温(<10K)では超伝導も発現する。最高数%導入可能である。微結晶の集合体であるナノダイヤモンドでもホウ素導入にて10-3Ωcm台の低抵抗となる。ITO等、通常の透明電極はn型だが、ナノダイヤモンドはp型である。p-n接合を利用する太陽電池あるいは有機ELでの低損失p型透明電極が期待される。
       一方、水素終端されたダイヤモンド表面に特定の吸着物が存在すると、ダイヤモンド表面に高密度の正孔が出現する。上記のホウ素無しでも表面近傍にp型の高導電層が形成し、これを利用して高性能の電界効果トランジスタをこれまで作製してきた。C-H結合の結合エネルギーはC-C結合やC-O結合よりも高いため、高電圧や高温動作の期待があったが、C-H結合の維持に適した表面保護膜の開発により、最近400℃での高温動作を実現した(日経産業新聞10月3日)。Siでは実現できない300℃動作での集積回路やパワー半導体素子が期待される。 

     

    • 【略歴】
      1985年 早稲田大学大学院理工学研究科博士課程修了
      1986年 大阪大学工学部助手
      1990年 早稲田大学理工学部助教授
      1995年 早稲田大学理工学部教授
      1995年−1996年 ドイツ・フンボルト財団研究員


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    • 講演:『接着技術の最近の動向』
          東京工業大学 精密工学研究所
          先端材料部門 極限材料分野 准教授 
          佐藤 千明 氏
       
    • 講演日:平成24年12月15日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       接着技術を取り巻く最近の動向について解説を行う.接着は,航空機からモバイル電子機器まで多岐に渡り使用されているが,近年では荷重伝達のみならず,他の機能性,たとえば電気的特性やリサイクル性なども求められている.本講では,自動車用接着接合を例にとり,接着剤の種類や工法,およびリサイクル対応技術などについて説明する.

    • 【略歴】
      1989年東京工業大学工学部機械物理工学科卒,
      1991年東京工業大学大学院精密機械システム専攻修士課程修了,
      同年より東京工業大学精密工学研究所助手,
      1997年学位(博士(工学))取得,
      1998年より助教授(2007年より准教授).
      専門は固体力学,接着の力学,複合材料工学


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    • 講演:『高度少量生産に適用可能なテイラー渦誘起型遠心抽出装置の開発』
          東京工業大学 原子炉工学研究所 教授
          竹下 健二 氏
       
    • 講演日:平成24年12月15日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館3Fフェライトホール

    • 【講演要旨】
       薬剤生産、生化学物質生産、核廃棄物処理などの分野では、少量の目的物質を高度分離・生産が可能な分離技術が求められている。本研究ではこうした高度少量生産に適した小型遠心多段抽出器の開発を行っている。抽出装置はFig. 1に示すように内筒と外筒からなる二重円管筒から構成されている。この二重円管筒の隙間を水相で満たし、内筒を回転させて水相の流れの状態を層流から乱流への遷移域に保つことによって回転軸方向にテイラー渦列が形成される。この状態で装置上部より水相(連続相)を、下部より有機相(分散相)を流入させ、二相を向流接触させる。内筒回転速度を増加すると、テイラー渦とローター表面のせん断応力の増加や有機相ホールドアップの増加によって抽出効率が向上する。さらに内筒回転速度を上昇させると、油水二相はエマルジョン状態に移行するが、この状態では二相の接触面積が大きく、抽出効率は大幅に向上する。本報告では、「テイラー渦誘起型遠心抽出装置」開発研究における最近の3つのトピックスを紹介する。(1)油水流動解析及び流動可視化、(2)油相を微粒化に必要な内筒(回転筒)と外筒(静止筒)の構造及び材料物性の選定、(3)油水のエマルジョン状態を維持して安定な油水向流を達成するための高分子安定剤の開発とエマルジョン法による有価金属の高度分離。

     

    • 【略歴】
      昭和  62年 3月    東京工業大学大学院理工学研究科原子核工学専攻 
      博士課程修了(工学博士)
      昭和  62年 4月    財団法人産業創造研究所・研究員
      平成  4年 6月  同所・主任研究員
      平成  8年 6月   東京工業大学大学院総合理工学研究科(化学環境学専攻)・助教授
      平成  14年 11月   東京工業大学資源化学研究所・准教授
      平成  22年 4月   東京工業大学原子炉工学研究所・教授

      専門 化学工学、環境化学、原子力化学、リサイクル工学、原子燃料サイクル工学


 

 


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2012年12月28日 最終更新

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