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    • 講演:『ダイヤモンドとナノチューブのフッ素化および電気化学への応用』
          信州大学 助教授 沖野 不二雄 氏

    • 講演日:平成16年6月12日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       炭素原子は広い範囲にわたる混成軌道をとることができ,炭素のみからなる材料は,グラファイト, カーボンナノチューブ,フラーレン,ダイヤモンド,DLCなどの多様な形態を示す。ダイヤモンドはその 硬度,カーボンナノチューブはその強度,グラファイトはその「軟度」(潤滑特性)や電気伝導性,炭は その吸着特性で広く知られており,炭素材料は物理的にも多様な性質を示す。他方,炭素材料は化 学的には比較的安定である。炭素のこれらの特性は,炭素元素が周期表で第一周期の中央に位置 し,小さく,中性であることに起因していると考えることができる。その炭素を化学的に有効に修飾す る元素としては,一価で電気陰性度が最も高いフッ素がある。ここでは,ダイヤモンド表面のフッ素 化,半導体タイヤモンドを用いた電解フッ素化,カーボンナノチューブのフッ素化・リチウム電池・電気 化学キャパシタへの応用などについて紹介する。

    • 【略歴】
      沖野 不二雄(おきの ふじお)

       1974-1978年  京都大学工学部工業化学科 工学士
       1978-1980年  京都大学大学院工学研究科工業化学専攻 工学修士
       1980-1984年  米国カリフォルニア大学バークレー校 Ph.D.(化学専攻・無機フッ素化学)
       1984-1986年  ドイツ マックス−プランク研究所固体研究部門(Stuttgart)博士研究員
       1986-1988年  フランス国立研究センター固体化学研究所(Bordeaux)研究員
       1989-1996年  信州大学繊維学部講師
       1996-   年  信州大学繊維学部助教授

    • 【研究分野】
      機能・物性・材料化学(フッ素化学、固体化学、電気化学)


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    • 講演:『ナノ炭素系物質の構造、電気、磁気物性』
          東京工業大学 大学院理工学研究科化学専攻 教授 榎 敏明 氏

    • 講演日:平成16年6月12日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       ナノサイズの炭素系には、フラーレン、炭素ナノチューブ、ナノグラファイト等のπ電子系とナ ノダイヤモンド等のsp3系がある。我々はπ電子系については、端の存在するナノグラファイト の電子・磁気物性に興味を持ち、端特有のエッジ状態に起源をもつ特異なナノ磁性を明らか にした。また、ナノダイヤモンドについては、ナノダイヤモンド-ナノグラファイト転移現象や特 異な電子・磁気物性を解明している。本講演では、我々のグループで行っているナノ炭素系 の実験の成果について紹介をする。
       
    • 【略歴】
      榎 敏明(えのき としあき)

       1969年     京都大学理学部化学科卒業
       1971年     京都大学大学院理学研究科修士課程化学専攻修了
       1974年     京都大学大学院理学研究科博士課程化学専攻修了理学博士
       1974〜77年  京都大学理学部研修員
       1977〜87年  分子科学研究所助手
       1984年     マサチューセッツ工科大学客員研究員
       1987〜91年  東京工業大学理学部助教授
       1991〜98年  東京工業大学理学部教授
       1998年〜    東京工業大学大学院理工学研究科教授
       2000年      レンヌ第一大学客員教授
       2003年〜    分子科学研究所客員教授
       2004年      レンヌ第一大学客員教授

    • 【専門分野】
       物性化学、特に、グラファイト系物質、導電有機物性
       主な著書:
        「分子磁性−新しい磁性体と反応制御」(執筆分担)
        「Supercarbon, Synhesis, Properties and Applications」(執筆分担)
        「Proceedings of the 10th International Symposium
                    on Intercalation Compounds (ISIC10)」(編集)
        「Graphite Intercalation Compounds and Applications」(共著)など

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    • 講演:『高分子材料のトライボロジー』
          群馬大学 工学部材料工学科 教授 甲本 忠史 氏

    • 講演日:平成16年9月11日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       トライボロジーの基礎に関する一般的な内容を申し上げ、金属材料と高分子材料の差異、および高 分子材料がトライボマテリアルとして利用された経緯、高分子材料のトライボロジー特性を概説する。 続いて、高分子材料のトライボロジー解析への電子顕微鏡の応用例(演者の研究を中心に)を紹介す る。最後に、高分子トライボマテリアルに関するいくつかの話題についても触れたい。

    • 【略歴】
      甲本 忠史(こうもと ただし)

       昭和19年  生まれ
       昭和47年  東京工業大学大学院博士課程修了(工学博士)
       昭和47年  東京工業大学工学部高分子工学科 助手(河合 徹研究室)
       昭和63年  群馬大学工学部高分子化学科 助教授
       平成 4年  群馬大学工学部材料工学科 教授


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    • 講演:『セラミックスのトライボロジーと固体潤滑』
          産業技術総合研究所 主任研究員 工学博士 梅田 一徳 氏

    • 講演日:平成16年9月11日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       高温対応型のトライボマテリアルとしては、セラミックスが有望な材料として挙げられる。潤滑につい ては、150℃以上の高温になると鉱油系潤滑油では対応が難しくなるため、耐熱性の固体潤滑剤が 必要となる。セラミックスの高温強度と硬さは高いが、セラミックス同士のドライな摺動においては、ト ライボロジー問題が生じる。即ち、セラミックスの摺動においても、潤滑剤が必要となる。本講演で は、産業技術総合研究所における固体潤滑剤を含有する高温対応型自己潤滑性セラミックスの開発 状況を中心に述べる。
       
    • 【略歴】
      梅田 一徳(うめだ かずのり)

       1968年 中央大学理工学部精密機械工学科卒業
       独立行政法人 産業技術総合研究所 主任研究員 工学博士

    • 【専門分野】
       トライボロジー

    • 【主な研究経歴】
       固体潤滑に関する研究、セラミックスのトライボロジー、自己潤滑性複合材料のトライボロジー、
        新炭素系材料のトライボロジー

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    • 講演:『トライボロジー特性改善のための表面改質技術
               ‐ダイヤモンドライクカーボン(DLC)膜の現状と展望‐』
          日本工業大学 システム工学科 教授 三宅 正二郎 氏

    • 講演日:平成16年12月11日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       最初トライボロジー改善のための表面改質技術について概説する。さらに最近発展している表面改 質技術の中でも、その優れた特性から注目され、各方面で実用化が進められているDLC膜について 現状と将来展望を述べる。具体的には@DLC膜の構造、A形成法、B特徴、C応用展開(ファイル記 憶装置、自動車用部品、クリーン環境用機構部品、切削工具・ 金型、生体・医療分野、ナノテクノロジ ーなど)について、最近の動向を含め解説する。

    • 【略歴】
      三宅 正二郎(みやけ しょうじろう)

       昭和44年3月  大阪大学基礎工学部機械工学科卒業    
       昭和44年4月  日本電信電話公社(現NTT)武蔵野電気通信研究所入所
                 磁気ディスク装置、通信衛星、超LSI製造装置などの研究開発に従事
       現在   日本工業大学 工学部 システム工学科 情報機械・ナノテクノロジー研究室


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    • 講演:『摩擦係数の基本概念』
          東京工業大学 大学院理工学研究科 機械物理工学 教授 中原 綱光 氏

    • 講演日:平成16年9月11日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       先ず固体の接触と真実接触面積の概念を説明し,次に流体潤滑の原理から潤滑の三つのモードを 説明し,最後に境界潤滑モードにおける摩擦係数と境界膜の関係を力学的に説明すると共に摩擦係 数の制御がナノテクノロジーであることを示す。
       
    • 【略歴】
      中原 綱光(なかはら あみみつ)

       1944年  東京生まれ
              東京工業大学生産機械工学専攻博士課程修了(工学博士)
              東京工業大学助手,助教授を経て
       1991年12月〜  教授
       現在    理工学研究科機械物理工学専攻所属
              主に,流体潤滑,混合潤滑に関する研究に従事
              流体潤滑と境界潤滑のつなぎ,焼付理論に関心あり

    • 【主な業績】
       1986年       日本潤滑学会論文賞
       1994年,2004年  日本トライボロジー学会論文賞

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    2004年12月27日 最終更新

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