新規事業研究会月例会講演要旨

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    • 講演:『サケ白子から作るDNAバイオフィルムの電子材料への応用』
          東京工業大学 フロンティア創造センター
          大学院 生命理工学研究科 教授 岡畑 恵雄 氏

    • 講演日:平成15年9月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       我々は数年前からDNAをフィルムにして産業用材料として使えないか検討している。DNAの 対カチオンであるNa+を疎水的なカチオン性脂質で置き換えるとDNAは有機溶媒に溶けるよう になる。DNA-脂質コンプレックスを有機溶媒に溶かしたものをテフロン板上にキャストすると透 明な水に溶けないフィルムが得られる。得られたフィルムの引っ張り強度はスーパーの持ち帰 り袋として使われているポリエチレンフィルムとほぼ同じ強度を持つことがわかった。X線構造 解析によると、キャストしたままのフィルムではDNA鎖がランダムにならんでいるが、このフィル ムを手で引っ張って延伸すると2〜3倍に伸び、DNA鎖は延伸方向にきれいに配向し、強度も 大きく向上した。
       DNAが一方向に配向した透明なフィルムが得られたが、このようなフィルムは何に使えるの だろうか?

    • 【略歴】
      岡畑 恵雄(おかはた よしお)


       昭和45年 3月  同志社大学工学部工業化学科 卒業
       昭和47年 3月  同志社大学大学院工学研究科工業化学専攻修士課程 修了
       昭和52年 9月  工学博士(九州大学)
                   (二官能性高分子触媒による加水分解反応に関する研究)
       昭和55年 8月  マサチューセッツ大学及びカリフォルニア大学客員研究員
       昭和57年 1月  東京工業大学工学部高分子工学科  助教授
       平成 4年 4月      同    生命理工学部生体分子工学科 教授
       平成11年 4月   同大学院  生命理工学研究科 教授

    • 【主な業績】

       昭和57年 4月  日本化学会進歩賞 受賞
                  (多官能性高分子ならびに二分子膜の触媒作用)
       平成 5年11月  日本IBM科学賞 受賞
                  (バイオミメティックケミストリーにおける新手法の展開)
       平成 7年 5月   高分子学会賞 受賞
                  (生体高分子の機能化における新手法の展開)
       平成12年 6月  手島記念研究発明賞 受賞
                  (水晶発振子バイオセンサーの発明)
       平成13年 4月  第13回中小企業優秀新技術・新製品賞
                  (潟CニシアムとのAffinixQ共同開発)

    • 【専門分野】
      生物有機化学、生体高分子化学

    • 【現在の研究テーマ】
      ・二分子膜被覆水晶発振子を用いた生理活性分子のセンシング
      ・水晶発振子をデバイスとする生体内分子認識の動的解析
      ・脂質修飾酵素の有機溶媒中や超臨界流体中での触媒作用
      ・DNA配向固定化フィルム


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    • 講演:『ナノテク素材 フラーレンの事業化と技術動向』
          フロンティアカーボン株式会社 友納 茂樹 氏 、村山 英樹 氏

    • 講演日:平成15年9月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       フロンティアカーボン株式会社では、2002年春よりナノカーボン材料であるフラーレンのサン プル出荷を従来の10分の1の低価格の\500/gで開始し、今春よりナノカーボンで世界初のトン レベルでの量産化となる年産40tの設備をスタートした。既にこれまでに販売したサンプルの供 給先は200社を超え、本年に入ってからスポーツ分野(ボウリングボール)、産業分野への初 採用(電気二重層キャパシタ材料)を始め、弊社フラーレンの用途開発がいよいよ本格的にな ってきている。本講演では、当社におけるフラーレン事業化について説明した後その技術開発 の現状について説明する。

       
    • 【略歴】
      友納 茂樹(とものう しげき)

       昭和50年 3月  東京工業大学 工学部 高分子工学科 卒業
       昭和52年 3月   東京工業大学 総合理工学研究科 生物電子化学専攻 修士課程終了
       昭和52年 4月  三菱化成 総合研究所商品第1研究所炭材室 入社
       平成 5年 4月   三菱化学 CF・コンポジット部
       平成10年12月  三菱化学 機能資材カンパニー企画管理部
       平成12年 2月  三菱化学産資(株) 商品研究所所長
       平成13年 4月  三菱化学(株) 科学技術戦略室 部長
       平成13年12月  フロンティアカーボン(株) 取締役社長

      ・主な業務
        石炭ピッチ系ニードルコークスの開発
        石炭ピッチ系炭素繊維の開発及び事業化
        フラーレンを中心としたナノカーボン事業の立ち上げ

      村山 英樹(むらやま ひでき)

       昭和61年    東京大学工学系大学院博士課程終了(工学博士)
       昭和61年    三菱化成(現三菱化学)入社、炭素無機研究所
       平成2〜4年   ハーバード大学留学
       平成 4年     三菱化学(株) 情報電子カンパニー
       平成13年      同       科学技術戦略室
       平成14年    フロンティアカーボン株式会社

      ・主な業務
        ハードディスクの開発及び事業化
        フラーレンを中心としたナノカーボンの開発と応用展開


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    • 講演:『最先端技術の融合で未来を拓く』
          東京工業大学 学長 相澤 益男 氏

          『科学を市民の手に』〜サイエンスシティ川崎の実践〜
           川崎市 幸区長 平山 南見子 氏

          『科学技術の役割と社会』
           筑波大学 名誉教授 白川 英樹 氏


    • 講演日:平成15年10月18日(土)於て (財)横浜市教育会館ホール

    • 【講演要旨】
      <パンフレット>

      パンフレット1 パンフレット2

       

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    • 講演:『燃料電池は世の中を変えるか−実用化への問題点と夢の世界−』
          横浜国立大学大学院 工学研究院
          機能の創生部門 教授 神谷 信行 氏

    • 講演日:平成15年11月8日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       最近、テレビや新聞で頻繁に報道されている夢のエネルギー源としての燃料電池は本当に 実現できるのだろうか。政府が実証試験とはいえ、トヨタ、ホンダの燃料電池車を購入し、公 用の移動に使っているという。このような報道を見聞きすれば、たいていは実用化が近いと思 う。パソコンや携帯電話用の電源として開発が進められている、マイクロ燃料電池も2004年に は市場に出す予定と報道されている。このような予定はかなり前から言われており、毎年そ の時期は延ばされている。どこが問題なのか。我々はどのように対処したらいいのか、どのよ うに参画して行くべきかを考えてみる。

    • 【略歴】
      神谷 信行 (かみや のぶゆき)


       1969年   東京工業大学大学院博士課程終了 工学博士
        同 年    横浜国立大学工学部助手
       1972年   電気化学会進歩賞
       2003年   横浜国立大学工学部 大学院工学研究院 機能の創生部門 教授
               現在 電気化学会理事、電解科学技術委員会委員長、
               水素エネルギー協会編集幹事、評議員など

    • 【主な業績】

       ・専門分野
        エネルギー変換化学、電池、電解
        現在燃料電池を研究する傍ら電気化学会電解科学技術委員会委員長として工業電解
        の活動を支えている。
       
       ・現在の研究テーマ
        ジメチルエーテルを燃料とした燃料電池の開発
        固体高分子形燃料電池用新規電極触媒の開発
        固体高分子形燃料電池用新規電解質膜の開発
        工業電解の電極消耗の研究
        
       ・主な著書
        固体高分子型燃料電池の開発と応用 NTS(2000年)
        超小型燃料電池の開発と今後の展望 シーエムシー出版(2003年)


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    • 講演:『棒と輪のナノア−キテクチャ−による未来材料設計』
          東京工業大学 大学院理工学研究科
          有機・高分子物質専攻 教授 高田 十志和 氏

    • 講演日:平成15年11月8日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       輪と輪が鎖のようにつながったカテナン。棒が輪の中を貫通しているロタキサン。これらはい ずれもこれまでにない新しいタイプの分子の基本モチーフである。このモチ ーフから作られる 分子はナノメートルサイズの構造をもち、分子素子、分子モータ ー、分子機械などとしての応 用が期待されている。一方、この構造をもつ高分子は、 新しい高分子素材として注目されてお り、コンタクトレンズ等に応用可能なゲル、100%リサイクル可能な架橋高分子など、その構造 特性に基づく全く新しい応用が可能な分子・素材である。また、ポリロタキサンを利用して作ら れる“輪を多数連ねた 「ナノチューブ」”も非常に楽しみな「素材」の一つである。本講演では、 このような新しい素子・素材の応用の可能性について議論する。

    • 【略歴】
      高田 十志和 (たかた としかず)


       1981年    筑波大学 大学院 博士課程修了(理学博士)
       1988年     東京工業大学 助教授(資源化学研究所)
       1994年    北陸先端科学技術大学院大学 教授(新素材センター)
       1995年    大阪府立大学 教授(工学部応用化学科)
       1999年    大阪府立大学 教授(大学院工学研究科物質系専攻)
       2003年    東京工業大学 教授(大学院理工学研究科有機・高分子物質専攻)

    • 【主な業績】

      <著書>
       ・ゴム材料の配合技術とナノコンポジット、糀谷、西、山口、秋葉編、シーエムシー、2003
       ・超分子科学 −ナノ材料創製に向けて−、中嶋直敏編、化学同人、2003年
       ・Precision Polymers and Nano-Organized Systems, T. Kunitake, S. Nakahama,
        T. Takahashi, N. Toshima eds., Kodansha, 2000
       ・グリーンケミストリー入門、アイピーシー、2000年     ほか20編余り

      <原書論文>
       ・Photo-induced Intra-rotaxane Electron-Transfer between Zinc Porphyrin and
        Fullerene (C60) in Benzonitrile, Angew. Chem. Int. Ed., 42, 681 (2003).
        ほか260編余り

      <総説等>
       ・ 省エネタイヤ用シランカップリング剤の新製造法、日本ゴム協会誌、 75, 98 (2002)
       ・ インターロック化合物の合成によるナノ材料の機能設計、高分子、50, 770 (2001)
       ・ ポリ(チオ)エーテルケトンの最近の研究開発動向、科学と工業、75, 494 (2001)
         ほか40編余り


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    • 講演:『ナノダイヤ国際コンファレンス帰朝報告と超分散ナノダイヤモンド』
          ビジョン開発株式会社 代表取締役会長
          新規事業研究会 会長代行
          藤村 忠正 氏

    • 講演日:平成15年12月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       ビジョン開発株式社が後援して2003年7月7日から7月9日にロシアのサンクトペテルブルグ で開催された世界初の国際シンポジュウムで発表/討議されたナノダイヤモンドの技術開発、 その特性、応用面と多岐にわたるシンポジュウムに参加した概要報告とこの国際会議に関連 したテ−マ「超分散ナノダイヤモンド(UDD)と」題してUDDの生産方法、その結果として得られ るUDDの特徴、並びに用途例としての電解メッキ、研磨材料と研磨方法、ポリマ−への添加 剤等を報告する。
       
    • 【プロファイル】
       現在はビジョン開発株式会社の代表取締役会長を勤める傍ら財団法人 日本政治経済 調 査会理事並びに当財団の一組織である資源開発産業技術研究所会長、新規事業研究会  会長代行、東京農工大学講師等を兼任されて産学官との連携強化を幅広い技術分野に渡り 推進され、日本の産業育成に尽力されている。
       本日の超分散ナノダイヤモンドもこれらの活動の一環である。


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    • 講演:『株式会社 玉川製作所の会社概要紹介と最近の話題技術』
          株式会社 玉川製作所
          代表取締役 斉藤 博 氏

    • 講演日:平成15年12月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • 【講演要旨】
       株式会社 玉川製作所が有する超精密プレス加工、超精密μ箔プレス加工、高精密プレス 金型等、試作から量産までの顧客二−ズに対応する会社概要と、これらの技術をベ−スに新 たな製品開発を実施している中から話題技術例を紹介する。

    • 【略歴】
      斉藤 博 (さいとう ひろし)


       1969年         法政大学文学部英文科卒
       1971年          同校経済学部経済学科卒
       1971年〜80年     株式会社 駿河銀行
       1980年〜2003年   株式会社玉川製作所、この間1995年から玉川ハイテック取締役
                     兼任し現在に至る

    • 【プロファイル】
       駿河銀行では、青年婦人部長を3年間務め、その間に1,500人を率いて組合組織力の向上 と福利厚生の改善を成し遂げた。その後、組合執行部として、2年間、各地区にスポ−ツクラ ブの創設、大会の企画運営を駿河銀行より委嘱されるなど、経営側と組合の橋渡し・融和に 活躍するも執行部委員長に推薦されたのを機に退任。
       玉川製作所に入社して直ぐに取り掛かったのが、町工場からの脱却。横浜市旭区に眠って いた会社所有の調整区域を2年がかりで開発許可を取り建築会社を驚かせた。二束三文の 土地が財務上重要なものになり、銀行取引も活発になり、建物、機械設備えを更新して、新 たな市場創造と新たな技術分野への挑戦に向け全社挙げて日夜鋭意研鑚中。


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    2003年12月25日 最終更新

    新規事業研究会
     E-mail sinjiken@jk9.so-net.ne.jp