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  • 講演:「燃料電池がもたらすエネルギー」ー産業革命と新規事業創造ー
        青森県立保健大学 助教授  国土審議会専門委員  金谷 年展 氏
  • 講演日:平成14年1月26日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

  • [講演要旨]
     近年の固体高分子型燃料電池を始めとする燃料電池の技術革新は、今後エネルギー需給構造や産業構造に大きな変革を与え、2020年には世界で100兆円を超える新規マーケットを生み出すと推定されている。
    そうした燃料電池の内外の最新の技術動向や国の施策の方向性や課題などについて話をされた。
    さらに燃料電池普及の鍵をにぎると見られている水素製造、貯蔵、輸送に関する最新の動向や情勢に加え、こうした水素エネルギー、分散型エネルギーによって社会にどのような有望なビジネスが生まれてくるかについても言及。
  • 【略歴】
    ・1962年札幌生れ ・東北大学大学院理学研究科博士過程終了
    ・1990年、富士総合研究所入社
    ・(株)プラクシス代表取締役社長
    ・1999年、青森県立保険大学 助教授、横浜国立大学講師
    ・現在次ぎのような要職を歴任
    国土交通大臣諮問機関「国土審議会企画調査部」専門委員
    資源エネルギー庁長官私的懇談会「燃料電池実用化戦略研究会」委員
    愛知県「プロトンアイランズ基本計画エネルギー利用部会」委員
    中部経済産業局「新エネルギー広報戦略策定委員会」委員
    青森県「地球温暖化防止地域推進計画委員会」委員長
    バイオマス産業社会ネットワーク顧問
    その他、多くの行政(地方自治体)や企業のプロジェクトに参画
    【主な著書】
    ・「メルゼデス・ベンツに乗るということ」(10万部)
    ・「世界でいちばん住みたい家」(11万部)
    ・「日本のマンションにひそむ史上最大のミステーク」(13万部)
    ・マイクロパワー革命」(4万部)

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    • 講演:「日本企業の生きる道」−2次産業の教育産業化−
          東京農工大学 学長 宮田 清蔵 氏
    • 講演日:平成14年1月26日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       先行する者がいればそれを追う者が必ずいるというのは古今東西なんら変わっていない。 今日の日本とそれを追うアジア諸国の関係もまさにその通りである。まだまだ先行していると思っていた優位性が見る見る間に縮じまり、我が国の産業競争力の低下には著しいものがある。加えて競争力を補う為に安価な労働力を求めて中国を始めとするアジア諸国への生産移転が進み、国内産業の空洞化が急速に進行しつつある。
      このような状況にあって日本政府は、産業技術力の強化策を推進しつつある。平成12年3月に第2期科学技術基本計画を立て、世界最高水準の科学技術創造立国の実現を目指し、2001年から2005年までに24兆円を投入する。戦略分野はライフサイエンス、情報通信、環境、ナノテクノロジー材料の4分野である。
      また競争原理の促進として、2000年には3,000億円であった競争的研究資金を2005年には6,000億円と倍増しようとしている。これらを糧にして産学官連携の強化と地域の科学振興を進めている。この政策は極めて重要であるが、その成果が実り産業が勃興し雇用が増えるまでにはかなり長い時間がかかる。したがって次世代を支える新産業が創れるまでの間どうするかとう問題が残る。講師からこの問題解決策についての抱負を語られた。

    • 【略歴】
      ・1969年 東京工業大学 大学院 博士過程終了
      ・1969年 東京農工大学 講師
      ・1970年 東京農工大学 助教授
      ・1982年 カルフォルニア工科大学 客員教授
      ・1984年 ベル研究所 客員教授
      ・1985年 高分子学会賞 受賞
      ・1994年〜1996年 高分子学会副会長
      ・1995年 東京工業大学 大学院 教授 生物システム応用科学研究科 科長
      ・1995年〜1998年 文部省重点領域研究「有機非線形光学材料」研究代表
      ・1997年〜1998年 繊維学会副会長
      ・1999年〜現在  繊維学会会長
      ・2001年5月〜   東京農工大学 学長
      専門  「有機及び高分子材料の電気光学物性」

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    • 講演:「静電力アクチュエータ」
          東京工業大学アイソトープ総合センター 助教授 実吉 敬二 氏
    • 講演日:平成14年2月16日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       アクチュエータは並進運動や回転運動などの機械的動作を行わせるための駆動力を発生させる装置の総称で、電気アクチュエータ(電動モータ)、油圧アクチュエータ(油圧シリンダー)、空気圧アクチュエータ(エアタービン)、磁歪アクチュエータ、ピエゾアクチュエータなど多くの種類があり、半導体製造作業や、人間に変わって点検や作業を行うロボットなどに幅広く活用されており、形状記憶合金のアクチュエータは温度変化による相変態を利用した熱エンジンの開発なども行われている。  近年、このアクチュエータは更にマイクロ化が進み、バイオテクノロジーとのドッキングの研究なども盛んである。  本講演でご紹介する静電力アクチュエータは、従来のアクチュエータに比して軽量小型で、且つ、作動長量(ストローク)が従来のアクチュエータが高々数%なのに対して50%にも達し、”人口筋肉”としての活用が期待されております。

    • 【略歴】
      ・1975年 東京工業大学理学部応用物理学科卒業
      ・1981年 東京工業大学理工学研究科 応用物理学専攻博士過程終了
      ・1981年 東京工業大学総合理工学研究科 エネルギー科学専攻教務職員
      ・1982年〜1983年 西ドイツ・ディスブルグ大学客員研究員
      ・1983年〜1984年 米国ローレンスリバモア研究所派遣研究員
      ・1988年 富士重工(株)スバル研究所研究主査
      ・1998年 東京工業大学アイソトープ総合センター助教授 現在に至る

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    • 講演:「対中事業のリスク・マネジメントとビジネス・ソリューション」
          (株)日本経営システム研究所 取締役 梶田 幸雄 氏
    • 講演日:平成14年2月16日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       対中事業展開における課題と戦略について検討することは、中国が世界の企業の生産拠点となる中、企業利益を如何に獲得するかを考える上で不可欠である。対中事業展開において、様々なトラブルや課題がある。事業における成功を獲得するには、この課題やトラブルにどのように対処すべきかということを明らかにし、事業戦略を構築しなければならない。
       以上の主題を明らかにするためには、
       1)外資導入政策後における中国の経済の発展過程がいかなるステージにあり、
       2)計画経済から市場経済への移行期にどのような問題が発現しているのか、
       3)この課題を企業は如何に克服することができるのか、
       4)将来の事業展開戦略の構築はどうあるべきかを検討することが必要である。

    • 【略歴】
      ・現職:株式会社日本経営システム研究所取締役・主幹研究員、
          中央大学経済学部兼任講師、中小企業総合事業団国際化支援アドバイザー、
          富山県貿易・投資アドバイザー
      ・中央大学法学部卒、中央大学大学院法学研究科博士後期過程単位取得、
       北京語言文化大学留学
      ・財団法人日中経済協会(1978年入会)、日中長期貿易協議委員会北京事務所
       (1989年〜1992年)、株式会社日本能率協会総合研究所を経て、1998年から現職
      ・専門:国際企業関係法、中国法、中国経済
      ・主な掲載誌:中国経済、JCAジャーナル、中国経済の眼睛他


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    • 講演:「(株)川島織物の過去、現在、そして未来」
          (株)川島織物、基礎開発部 森 雄三 氏
    • 講演日:平成14年3月16日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       現在の再先端技術も、いつかは伝統技術となる運命にあると言えます。けれども真に優れた技術は、いかなる時代にも真価を発揮し、新しい技術の礎となって遥かな未来に受け継がれていくと考えます。
       川島毛織は、160年前の天保14年(1843年)に創業した京都の老舗で、明治の時代に2代目仁兵衛は「明治新宮殿」に多くの織物を納める一方、第1回パリ博に出展するなど織物芸術の可能性に挑戦しました。
       戦後は「朝鮮戦争特需」で進駐軍用住宅にカーテンを納めインテリアの川島の地位を確保、1960年荷はモータリゼーションの波をいち早く察知し、自動車用のシート生地に進出。現在ホンダの70%のシェアを持ち国内有数の地位を得てます。
       川島織物は伝統的な美術工芸織物を事業の核として、常に最新の技術と時代のエスプリを取り入れながら、「織物文化」の創造に取り組んできました。
       創業150余年を経た当社の歴史は、そのまま永遠の美を追い求めた匠たちの心と枝の系譜でもあります。美の追求者となってひたすら技を磨き、心を鍛え続ける真摯な情熱で、研ぎ澄まされた「織の美」の世界を創造してきました。
       しかし、自動車事業以降、これと言った新事業が成功していない。この現状に鑑み、現社長青戸絃の下、全社を挙げて「ブランド再構築」の旗印をあげ、新規事業創設に心血を注いでいます。織物を通して時代を見つめながら、人と織物による「伝統と革新」のドラマを織り続けたいと思います。(講師からの寄稿)

    • 【略歴】
      1976年 同志社大学 法学部法律学科卒
           (株)川島織物 事務管理部配属
      1981年 大阪営業本部勤務
      1985年 生産管理システム構築プロジェクト参画
      1988年 原価管理部勤務
      1994年 フィリッピンプロジェクト参画
      1998年 川島フィリッピン工場社長
      2001年 経営企画部新規事業開発担当
      2001年 技術・生産本部 基礎開発部勤務

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    • 講演:「固体高分子形燃料電池について」
          旭硝子株式会社・中央研究所 工学博士 吉武 優 氏
    • 講演日:平成14年3月16日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
      「固体高分子形燃料電池について」  固体高分子形燃料電池(PEFC)は高出力密度、高速起動が可能であり、自動車用電源、住宅用コージェネレーション、携帯機器用電源として期待され官民挙げての開発が進められている。
      用途により求められる特性が異なる。2003〜2004年頃に量産が予定されているFC車には80℃程度で作動するスタックが搭載されているが、将来的にはICEHEVに対する優位性を確保するために100℃以上で1万時間以上の寿命を有するスタックの開発が要望されている。2005年頃の実用化開始をめざしている住宅用はコスト的には自動車用ほどの厳しさは求められないが、高効率、長寿命(9万時間以上)を達成する必要がある。一方、携帯機器用には2次電池の10倍近いエネルギー密度が期待される電源としてDMFCが期待されている.
       講演ではこれらについて開発状況を報告する.
    • 【略歴】
      1973年 京都大学工学部工業化学科卒業
      1975年 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
      1978年 京都大学大学院工学研究科博士課程修了
      「Studies on Morphology and Mechanism of Metal Electrodepositon」
      1981年 旭硝子M入社 研究開発部に配属,現在に至る.
      入社後の主な業務:
      ・イオン交換膜法水電解(工業技術院から受託:サンシャイン計画)
      ・電気化学デバイス(キャパシター等)の開発
      ・ 代替フロン製造用触媒開発
      ・ PEFC(NEDO委託研究,自社開発)
      ・ガラス成型金型用合金めっき技術
      現在はPEFC開発に専念.
      「燃料電池車技術調査検討会」(JEVA),
      「水素を用いた電力負荷平準化システムに関する調査」(高砂熱学)
      総合推進委員会等,燃料電池,水素エネルギー関係の委員を拝命.

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    • 講演:「遺伝子機能の可視化技術とその応用」
          横浜国立大学 環境情報研究院 環境情報学府 教授 平塚 和之 氏
    • 講演日:平成14年4月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       遺伝子発現やタンパク質の量的変動を観察するためには、生態組織から核酸・タンパク質の抽出あるいは組織固定が必要であり、それらの時間的・空間的変化をためには、多くの試料を犠牲にする必要がある。また、信頼性の高いデータを得るためにはより多くの試料を用いなければならないいなければならない。そための労力とコストは膨大なものがあり、しばしば研究開発を遂行する上での大きな障害となる。非破壊的測定は、それらの煩雑な課程を省き、簡単に、かつ正確に、説得力のあるデータを得るための方法、すなわちハイスループット化の手法として有効であると思われる。最近の画像解析技術の急速な進歩により、ホタルルシフェラーゼ(LUC)や緑色蛍光タンパク質(GFP)の動態を可視化し、非破壊的に観察することが可能となってきた。特に、植物は形質転換植物体の作成・維持が容易で、比較的簡単に非破壊検査が行える状況にある。
       今回はLUCとGFPを用いた実験を紹介し、今後の展望と応用面(生理活性物質探索、創薬、バイオセンサー等)について考察したい。
    • 【略歴】
      1984年3月 東京大学農学部卒業
      1989年3月 東京大学大学院博士課程終了、農学博士
      1988年4月 日本学術振興会特別研究員
      1990年4月 日本学術振興会海外特別研究員
      1990年4月 米国ロックフェラー大学植物分子生物学研究室博士研究員
      1995年4月 奈良先端科学技術大学院大学バイオサイエンス研究科・助教授
      2001年4月 横浜国立大学大学院環境情報研究院・教授
      専門分野: 伝子工学、植物病理学、植物生理学など
      研究内容: 植物の遺伝子発現制御、生殖細胞形成、DNA修飾と遺伝子組換えなど。
            特に、in vivo で分子機構を 可視化する研究


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    • 講演:「高分子の結晶化の新概念と高次構造制御」
          京都大学・化学研究所 材料物性基礎研究部門 教授 梶 慶輔 氏
    • 講演日:平成14年4月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       高分子の結晶モルフォジーは、結晶化条件によって種々の形態をとるが、工業的には溶融体からの結晶化が重要である。静置場下では、球晶構造が発達することは良く知られているが、材料物性の立場からは核剤などを添加することによって球晶サイズを極力小さくする努力はなされてきた。
       しかし、報告者らはこれまで全く知られてなかったスピノダル構造をポリエチレンテレフタレート(PET)について発見した。この構造は、従来の構造に較べ遥かに優れた力学特性を有するのみならず、温度制御を行うだけで自発形成させることが出来るという利点がある。核剤などの添加物を必要としないので工程の簡略化および環境面でも優れた方法である。従って、工業的に最も重要な構造になると期待される(本成果は特許出願中)。
    • 【略歴】
      1970年05月 京都大学工学博士
      1981年12月 京都大学化学研究所助教授
      1988年04月 京都大学化学研究所教授2002年03月 京都大学定年退官
      2002年04月 京都大学名誉教授
      1976年7月〜1977年7月
       ドイツ連邦共和国マインツ大学(ヨハネス・グーテンベルグ大学)物理化学教室、Wissennshaftlicher  Mitarbeiter(常勤助手)[併任]
      1983年3月〜2001年3月 京都工芸繊維大学、大阪大学、九州大学、金沢大学、神戸大学、名古屋大学、   長岡技術大学、奈良女子大などの非常勤講師
      受賞:1985年5月 高分子学会賞「中性子およびX線散乱による高分子の動的ならびに静的構図研究」
        専門分野:
      高分子構造・物性(高分子の結晶化、高分子ガラス、高分子ゲル、高分子電解質溶液)、中性子、X線、光散乱法による研究
      著書:「高分子事典」(高分子刊行会 1971)、高分子のX線回折」(化学同人1973)、中性子散乱(高分子固体構造)    (共立 1984)、“Crystalline and Amorphous Polymers”in“Applications of Neutron Scattering to Soft     Condensed Matter”(Gordon & Breach2000)など

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    • 講演:「海外生産と高付加価値型企業」
          − 生産グローバル化時代においても成長を続ける日本企業 −
          (財)中小企業総合研究機構 研究部 主任研究員 西村 哲明 氏
    • 講演日:平成14年5月11日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       日系企業の海外進出が増加する中、取分け中国進出は増加傾向が著しい。
      さらに現地企業の技術力向上も加速している。このような現状で日本国内の中小企業はどのように生産技術の付加価値を高め差別化を図っているのか、事例を中心に高付加価値型企業の紹介をする。(講師からの寄稿)
    • 【略歴】
       昭和46年4月に中小企業事業団に入団、以来数々の機種開発業務/調査/中小企業指導に従事してこられ、現在、(財) 中小企業総合研究機構 研究部 主任研究員としてご活躍されておられます。

      昭和46年4月 中小企業事業団 入団 情報調査部 技術実態調査担当
        昭和61年2月 国際協力事業団 インドネシア工業省出向 技術研修担当
      平成元年4月  情報調査部技術開発課
      平成3年4月  技術開発課調査役
      平成4年4月  技術研修部 通信研修課長
      平成7年10月 中小企業大学校三条校研究指導室長
      平成9年8月   調査・国際部 国際情報課長
      平成13年7月 中小企業総合研究機構 研究部 主席研究員
      【開発担当機種】
      融雪瓦生産システム、海洋浄化装置、機能性食品生産システム、融合化促進高度化支援事業、 ハイビジョンシステム、立体加工製品製造システム、 高品質硝子溶融・成形システム、鍛造欠肉検査装置、熱交換器簡易成形装置、複合材スプリング製造装置、作業工具鍛造システム、新研磨装置、糊抜精錬装置、木材炭化装置、グラビア印刷 (無公害型)、布団側縫製装置、金属製品加工装置(装飾用表面処理) 、建築ロボット (調査研究) 他
      【執筆】
          「スクリーン印刷業界への提言」(全日本スクリーン印刷協同組合連合会)、「中小企業と海外進出」(商工振興) 、「研磨ベルト接合機開発」(学会誌セラミック) その他

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    • 講演:「カーボンナノチューブ・ナノファイバーの量産と応用」
          信州大学・電気電子工学科  教授 遠藤 守信 氏
    • 講演日:平成14年5月11日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       我々が開発した熱分解法を量産に適するように発展させた流動触媒法において厳密に生成条件を説定することで、均質性の高いナノファイバーやナノチューブを選択的に量産することが可能になりつつある。一般的にキャリヤガスの流量を増やすと結晶性やチューブの発生密度が高くなり、チューブの形状にも変化が現れてくる。適切な制御によって長さや太さのコントロールを連続的に行うことも可能である。
       カーボンナノチューブの応用として、その特異的な電子構造に基づくエレクトロニクス分野での展開に期待が寄せられている。走査型トンネル顕微鏡の探針やフラットパネルディスプレー用電子源としては、具体的応用の目途もつきつつある。また単層カーボンナノチューブを用いる量子ドットデバイス等も提案され、ナノエレクトロニクスの先陣を切っている。また、リチウムイオン電池の負極材料として魅力的な特性も報告されている。
       本講演では以上のように単層や多層カーボンナノチューブ、またカップ積層型など次々世代の素材として期待の一角を占める魅力的な物質について述べることにする。
    • 【略歴】
      1971年 信州大学大学院研究科修士過程終了
      1972年 日立製作所を経て、信州大学助手
      1977年 信州大学講師
      1978年 信州大学助教授
      1990年 信州大学教授
      1993年4月〜95年3月 地域共同研究センター長
      追記:
      研究の概要:グラファイトカーボンからカーボンクラスターに至る広範な炭素体とニューセラミックス等の先端新素材を主たる研究対象としている。基礎科学の分野では電子物性を量子論的に解明し、また応用分野ではグラファイト超格子利用の軽量人工導体、ポータブル電子機器あるいは電気自動車用高性能電池との関連の電源システム、高電熱伝導・高絶縁体ならびに超伝導性ファインセラミックス等の開発研究を展開
      その他
      フランス国立科学院客員研究員(´74−´75)
      日本学術振興会117委員会委員及び同主査
      マサセチューセッツ工科大学招聘研究員
      炭素材料学会編集委員長(´91−´93)
      北海道大学工学部非常勤講師(´91、´92)他
      主要論文
      Grow Carbon Fiber in the Vapor Phase.CHEMTECH 568(1988),他

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    • 講演:「たたら製鉄にみる新製鉄法」
          東京工業大学大学院 理工学部研究科 物質科学研究科専攻 教授 永田 和宏 氏
    • 講演日:平成14年6月22日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       たたら製鉄は6世紀後半に伝わった製鉄法で、高さ1.2mの箱型炉に砂鉄と木炭を挿入して銑鉄と鋼を生産していた。鋼の性質は優秀で、現代製鉄法でも造る事はできない。不純物が少なく、熱間鍛造性に優れ、日本刀の原料として使われる。これは、現代製鉄法より200℃低く、酸素分圧が数桁高いことによる。製鉄4000年の歴史の中で、西洋式現代製鉄法とは別の流れのたたら製鉄法を比較し、現代の新製鉄法発展の可能性を探る。(講師からの寄稿)
    • 【略歴】
      1969年 東京工業大学工学部金属工学科卒
      1975年 東京工業大学大学院工学研究科金属工学専攻博士課程終了
      1976年 工学博士(多元系スラブ中の拡散に関する理論的及び実験的研究)
      1976年 ベネズエラ国立科学研究所主任研究員
      1978年 東京工業大学大学工学部金属工学科技官
      1982年 東京工業大学助手
      1984年 東京工業大学助教授
      1987年 マサチューセッツ工科大学(MIT) 客員助教授
      1992年 東京工業大学教授
      1998年 同大学大学院理工学研究科物質科学専攻物質機能講座担当

      専門   鉄冶金学、熱力学、非平衡熱力学、高温物性など
      研究内容 低温製鉄法、溶融金属・溶融酸化物の物理・化学物性、熱プラズマ電気化学など

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    • 講演:「地球環境問題と微生物の応用」
          サンカイ化成株式会社&日本ミルフォード株式会社 代表取締役 中川 允 氏
    • 講演日:平成14年6月22日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       悪化を続ける地球環境。21世紀を迎え、地球的規模での環境問題への対応は急を要するものとなっている。
       自然環境の調和と復元をめざし、後世に美しい自然を残すことができるように私ども一人一人が真剣に取り組まねばならない問題である。悪化を続ける地球環境。その原因の多くは、私たちが出すゴミや廃棄物によるものである。
       これまで環境に負荷となった「エミッション(廃棄物)」を限りなくオーガニックに循環の輪の中へ返していく、それが21世紀を生きる私たちに突き付けられた最大のテーマであるといえる。
       この難問を、バイオの持つ自然界の循環の輪を繋ぐ偉大な力を借りて解決しようというのが私共の提案であり、当日は永年の経験と実績を踏まえ、皆さんにお話してみたい。(講師より)
    • 【略歴】
      1931年   茨城県水戸市生まれ
       日本医科歯科大学中退、立教大学卒、イタリヤ留学6年
       国立ミラノ大学院 無機化学科 博士課程終了
       東京大学 微生物研究所2年間研究
      1979年3月 サンカイ化成株式会社設立
             完全無公害商品、業務用製品24種類開発
      1986年4月 日本ミルフォード株式会社設立
             完全無公害商品、エンドユーザー用製品85種類開発

       現在、東京と横須賀の研究所に60人以上の開発者を独自に抱え、特に空気・水・土壌の浄化といった環境問題に絞って開発中。環境開発に早くから関心があった、海外特にドイツ、スウーデン、アメリカ、最近は中国・韓国などを含め、18ヶ国に技術を供与。

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    • 講演:「産・官・学の連携と「もの作り」 株式会社 ニコン 顧問 池田 英生 氏
    • 講演日:平成14年7月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       製造業の原点というべき新素材にチャレンジし、「産・学・官における研究開発シーズを、市場要求にマッチした日本発の商品に育て」世界市場に送りだす。このことが、21世紀に製造業が生き延びる道と強調したい。
       かかる展開を関して、下記3つの切り口からお話をしたい。
       1。昨年来の産・官・学それぞれが直面している環境変化と対応
       2。「もの作り」自体の保証問題 (広義の意味で)
           ★広義とは:製品製造物責任問題、環境問題、第3者知的財産権との
            リスク問題(共生)、技術者の品質保証等。
       3。個人資質として問題解決型から問題発掘解決型への要請の問題
    • 【略歴】
      1961年     金沢大学理学部数学科卆、1962年:同専攻科修了
      1962年     日本光学工業(株)入社
      1962〜1971年 研究開発職(光学理論設計・評価)
      1971〜1982年 研究開発管理職(光学薄膜、薄膜デバイス)
      1982〜1990年 開発部GM(ゼネラルマネジャー)
      1990〜1995年 特許部GM / 知的財産部GM
      1995〜1999年  知的財産本部長(取締役)
      1999〜1901年 カンパニサポートセンター(技術4本部統轄)長(常務取締役)
      1901年    (株)ニコン顧問、(株)仙台ニコン常勤監査役、現在に至る

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    • 講演:「東京の開発とビジネスチャンス」 株式会社 金鳳堂 代表取締役社長 小柳 重隆 氏
    • 講演日:平成14年7月13日(土)於て 東工大(大岡山) 百年記念館

    • [講演要旨]
       東京の再開発はバブル時に拡散した都市機能を集約し始めた。 汐留、品川地区などは開発が進み、東京駅を中心とする丸の内、八重洲、日本橋、室町地区の開発は現在進行中である。防災上は亀・大・小と云われる東部と羽田空港の再活性化、六本木地区の六六計画の後に続く防衛庁跡地開発も進行となり、大きな変化がここ10年足らずの内に始まろうとしている。21世紀の東京は高速道路の造り替えを含めて大変貌を遂げようとしている。 講演では、現在の開発進行状況をお話しさせていただくと共に、大都市のあるべき姿、そして、そこに如何なるビジネスチャンスがあるか皆様と一緒に考えてみたい。
    • 【略歴】
      1924年 東京京橋生まれ
      1946年 慶応義塾大学 経済学部卒業
      1946年 株式会社金鳳堂入社
      1980年 株式会社金鳳堂代表取締役社長就任、現在に至る
      [現在拝命中の委員]
      東京商工会議所 常議員  (1980年10月〜)
      日本小売業協会 副会長  (1997年05月〜)
      財団法人公正取引協会 理事(1998年06月〜)
      東京中央大通会 会長   (1999年12月〜)
      東京販売士協会 会長   (2002年05月〜)


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    2003年3月24日 最終更新

    新規事業研究会
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